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第2回 情報公開と個人情報保護の関係

今年度のゼミ広報委員となりました,三年の志水です。これからよろしくお願いします。

今回は初回の報告で,「情報公開と個人情報保護の関係」をテーマに兵庫県レセプト公開請求事件が取り上げられました。
当事件は,医療過誤で子を亡くしたと主張する夫妻が,公文書の公開等に関する条例に基づいて分娩に関する診療報酬明細書(レセプト)の公開を共同請求したところ,本文書記載の情報は先の条例に定められた非公開情報に該当するとして非公開決定を受けたため,その取消を訴えたものでした。特に,本判決は情報公開条例制定後,個人情報保護条例制定前という過渡期にあったことが射程を考える上でのポイントとなりました。
報告後は,田代先生からレジュメで抑えるべき型や基礎的な知識について,大脇先生からはスキル獲得と頭を柔軟にして聞く姿勢の両立について,村上先生からは授業では味わえない部分を学ぶ意義についてお話して頂きました。

初めてのゼミということでレジュメを理解しようとするので精一杯でしたが,これからは「一日一発言」を実行していきたいと思います。
またゼミ終了後には,今年度のメンバーで初めてのコンパが開催されました。先生方,ゼミ生の方ともに初めてお話する方も多く,とても楽しい会になりました!(志水)

第4回 法人等情報

第4回の報告である今回は、「法人等情報」というテーマをもとに、沖縄「密約」訴訟と立証責任を主題として行われました。

日米間の密約に関する文書の開示請求に対し文書不存在を理由とする不開示がなされたことを発端として起きた訴訟で、開示請求の対象となる文書の物理的不存在の場合による立証責任の所在についての判断枠組みを示した判例である。報告は、まず民事訴訟における立証責任の立場を、法律要件分類説等の学説を確認しながら確認し、行政事件訴訟法の解釈に即して民事訴訟法における立証責任分配の原則を修正することを行いました。このことから、本判決は行政文書の保有という事実が開示請求という権利の発生要件であるとする点で、「法律要件分類説」、開示請求権が法によってはじめて成立し、不開示決定は憲法上の自由を制約するものではないということから、「権利制限・拡張区分説」の2つに立脚したものであると認定しました。報告班は、私見として、情報開示請求権が憲法上の「知る権利」に属することは言うまでもないから、本件のような不開示決定の事案においては、公開の要件等に関する法令の規定の解釈適用に際して、憲法の趣旨を踏まえて不開示決定の違法性の判断をするべきとしました。
ゼミの終了間際には、TAの田代さんから立証責任について“わかりやすい”解説がなされ、もやもやしていたところがはっきりした気がします。

来週は審議検討情報・事務事業情報についての報告です。一人一発言を心がけてがんばりましょう!(深川)

第3回 個人情報・法人等情報

今年度村上ゼミ広報委員となりました,新4年の戸島です。よろしくお願い致します。

今回は,村上ゼミ第3回の報告となりました。今回の報告は,大阪市食糧費事件を題材に,「個人情報・法人等情報」という内容で行われました。

この事件は情報公開法が制定される以前に大阪市公文書公開条例に基づいてなされた食糧費の支出に関する請求書等の提出について,該当文書が個人の識別が可能な情報であるとして非公開としたものです。報告は,情報公開条例における個人情報に関する不開示事由について,「個人識別情報型」と「プライバシー情報型」の2つの類型があり,さらに個人識別型の解釈方法として「限定説」と「文言説」を挙げつつ,原審と最高裁の考え方の違いが説明されました。報告班としては,個人情報の公開非公開という点で,どのような情報が個人情報に当たるのかということをより明確に示した最高裁判決を支持するとのことでした。

今回の報告においては,最高裁判決の妥当性や,公務員というだけで情報を非公開とすることの妥当性に関する議論が中心となりました。

また,村上先生からは情報公開法6条1項2項の部分開示について解説して頂きました。部分開示については解釈が難しいようなので,部分開示に関する報告は第六回とまだ先ではありますが,楽しみにしておきたいと思います。

今回は3年生が報告者側として,また,質問者として,積極的に発言できていたと思います。四年生は就活,公務員試験等で忙しいとは思いますが,三年生に負けないよう頑張りましょう!!(戸島)

第2回 情報公開と個人情報保護の関連性

今年度村上ゼミ広報委員となりました,新三年の深川です。よろしくお願い致します。

今回は,今年度村上ゼミが始まって初回の報告でした。今回の報告は,兵庫県レセプト請求事件の判例を題材に「情報公開と個人情報保護の関連性」という内容で行われました。

本判例は兵庫県の住民である夫妻が兵庫県知事に対して分娩に関する診療報酬明細書の公開を請求したところ,本件文書に記載されている情報が兵庫県公文書の公開等に関する条例の非公開事由に当たると判断され,兵庫県知事は非公開処分を取ったというものです。

この判例は個人情報保護条例が制定される以前のものであったということで,今回の報告班は,情報公開制度と個人情報保護制度についてその目的を確認し,それぞれ異なる目的を持ちつつもそれらは表裏一体の関係にあるという事を示しました。
個人情報保護制度がない場合の本人開示請求の取り扱いについて報告班は折衷説を採用し,最高裁に沿った考えを取りましたが,ゼミ終了後の先生からのお話もあったように,他説の検討の必要性も感じられました。

また,今回は初回という事で,レジュメを執筆するさいの細かな注意点や判例評釈の書き方などの解説もなされました。私は来週の報告になりますので,今回注意された点を踏まえて取り組んでいきたいと思います。

個人的な感想ですが,やはり初回はなかなか発言できず,先輩方中心の討論になってしまっていたので,次回からはなんとか議論にもっと参加していきたいと感じました(深川)。

第7回 存否応答拒否・権利濫用

今回は横浜市国庫補助金事件,関東運輸局教習車申請事件について存否応答拒否・権利濫用をテーマに議論しました。

どちらの判決も情報公開の対象資料の膨大さなどの理由から権利濫用について取り扱ったものでしたが,結果は異なるものとなっていました。そこで,この結果の差は基準の違いからきているのか,それとも,事案の違いからきているのかを中心に議論が行われました。

今回の議論について,村上先生から二つの判決の違いは事案の違い,基準の違いの両方からきている,情報公開制度で問題が生じるのは市民が善であることを前提としているためといった解説をいただきました。

就活,試験など大変な時期ですが頑張りましょう!(川﨑)

第5回 審議検討情報・事務事業情報

今回は鴨川ダムサイト事件,安威川ダムサイト事件をもとに審議検討情報,事務事業情報について議論しました。

今回の事件は,検討中のダム建設候補地についての開示請求に対し非開示の決定がなされたものです。同じ検討中の情報であっても鴨川と安威川の事件の判決には差がありました。この点につき報告者は,鴨川と安威川の事件は扱う情報の「成熟性」に差があり,結果にも差が生まれたのだとしました。
議論もこの「成熟性」を中心に行われました。

指摘としては検討と私見の関係をはっきりとさせること,必ずしも検討と私見を分ける必要はないことがあげられました。
また,先生からも今回の事件は文章の性質に違いはあるが,重要なのはその文章を公開した場合の支障にあるとの説明をいただきました。

今回は自分を含め積極的な発言がなかったように思えます。次回の内容は難しいものであるとのことなので,十分予習して臨むようにしましょう!!(川崎)

第3回 個人情報・法人等情報

今回は個人情報・法人情報等をテーマに大阪市食糧費事件を取り上げました。公務員の氏名が非公開事由となる個人情報にあたるかどうかが主な論点になりました。個人情報にあたる場合,行政の有する情報がほとんど非公開となり,情報公開制度の意味がなくなるため,おかしいのではないかという指摘がありました。また,法律と条例の文言と制定経緯についても矛盾があるとの意見もありました。今ではそのような点は改善されているため,特に問題はないものの,部分開示につながるところがあるとのことでした。 ゼミの印象としては,まだ全体的に行政情報法の勉強が進んでないと思うので,自分をはじめ,十分に勉強した上でゼミに取り組みたいと思います(室田)。

今日は第二回目の報告で,大阪市食糧費事件を題材に個人情報・法人情報等について議論しました。

この事件は情報公開法制定以前に大阪市公文書公開条例に基づいてなされた食糧費の支出関連文書の提出について,該当文書が個人の識別が可能な情報であるとして全部非公開としたものです。これに対して最高裁は,原則文言通り個人が識別できる情報ならば非公開であるが,公務員の職務遂行情報については非公開情報であるとは言えないとしました。報告者もこの判例の立場に賛成していました。

議論は,なぜ公務員だけが非公開情報であるとは言えないということにできるのかという点について主に行いました。

指摘としては,学説に引っ張られすぎずに判決に沿った評釈を行う,説明責任・アカウンタビリティ等いう言葉についてそこで思考停止せずそれはなんなのか考えるといったことがあげられました。
また,先生からは事件当時大阪市の条例には情報公開法でいう6条2項に該当する規定が存在しなかったため部分開示すればいいとの判決にならなかったという解説もいただきました。

就職活動,公務員試験などで皆さん忙しいですが頑張りましょう!!(川﨑)

第2回 情報公開制度と個人情報保護制度

今日は第1回目の報告で兵庫県レセプト公開請求事件を題材に情報公開と個人情報保護の関係について議論しました。

今回の事件は,情報公開制度は存在するが個人情報保護制度が存在しない状況下でなされた診療報酬明細書(レセプト)の公開請求に対し,レセプトが個人の識別が可能な情報であるという理由で不開示にしたというものです。
これに対し最高裁は個人情報保護法と情報公開法が保護の対象とする権利利益は同一のものであり,その点で両者は表裏の関係にあるとして当該処分は違法であるとした原審の判決を支持しました。

議論は「表裏の関係にある」という理由で情報公開条例を根拠に開示を行ってよいのかという点で中心に行われました。
指摘としては,学説ベースの報告だったが,控訴審・上告審の比較でもよかったのでは,調査官解説は読む,条文を読むときは「独立行政法人等の保有する,,,」の「等」に注意するといったものがあげられました。

行政情報法については予備知識もそんなに持っていないと思うのでしっかり予習してゼミに臨みましょう!!(川崎)

第1回 オリエンテーション

2015年度1回目のゼミはオリエンテーションということで,村上先生から説明がありました。前期は行政情報法について取り組みます。3回生が1人も入って来なかったのは残念ですが,4回生に新しい人が増えたので良かったです。人数は少ないですが,去年とほとんど同じ面々でゼミができるのでやり易いと思います。より有意義なゼミ活動になるよう精進していきます(室田)。

第25回 ゼミ論文経過報告8

明けましておめでとうございます。

本日はゼミ論経過報告の最終回でした。

報告者とその内容は以下の通りです。

原さん:個人情報保護法における第三者機関の意義

矢ケ部君:国民の司法参加と憲法−裁判員制度をもとに−

最終回ということもあり,どちらも完成度の高い論文でした。それでも検討すべき点はあり,私見や構成について議論がなされました。
アドバイスとしては,理解しやすい構成になっているかは本人ではわかりにくいため,早めに書き上げて互いに読み合ってみること,最後の最後で思いついたことが論文の出来を向上させることがあるので最後まであきらめずに考えることがあげられました。

ゼミ論提出まで2週間と短いですが,納得いく論文ができるよう皆さんがんばりましょう。(川崎)

第23回 ゼミ論文経過報告6

今日はゼミ論文経過報告の6回目でした。

報告者とその内容は以下の通りです。

谷川君:第3セクター等の資金調達に関する損失補償の可否

橋本君:特定秘密保護法の監視の現状と今後的課題

今回の報告ではタイムリーな話題もあり,活発な議論ができていたように思えます。
指摘としては,使っている言葉の意味を考えること,いろんな論文を読み,偏らないようにすること,自分の問題意識と検討がずれてきていないか確認することといったものがあげられました。
今日はオープンゼミの日で多くの二年生がゼミ見学に来てくれました。来年のゼミに多くの二年生が参加してくれるといいなと思います。(川﨑)

第21回 ゼミ論文経過報告4

今回の報告者とその内容は,

浅井君「地域間教育機会格差是正に向けた行政機関の取り組み」
井上さん「地域における第三セクターの在り方」

というものでした。

議論では,報告者の問題意識と検討のつながりが主だったと思います。どちらも論文執筆中に当初の問題意識から変化があり,それで問題意識と検討内容のずれが生じていたようです。
指摘としては,議論と関連して,議論拡散したときは一度自分の問題意識に立ち返ってみること,全体としての一貫性を意識すること,様々な論点の中からどれを扱い,どれをその射程外とするのかについて,それをはじめにであげるのがよいといったものがありました。また,問題をあげて入るがその問題の検討がなされていないといった指摘もありました。

今回のゼミでは三年生が先輩方の発言に圧倒されていたように思えます。そんな中でも積極的に発言できるようがんばりましょう。(川崎)

第20回 ゼミ論文経過報告3

今回のゼミでは,「空き家問題対策」,「平成の市町村合併 合併市町村における地域自治組織」の2つのテーマについて報告がされました。 ゼミ論文報告も後半に差し掛かり,2つとも内容の濃いものになっており,後半組にかなりのプレッシャーを与えたのではないでしょうか。
指摘としては,共通して,問題意識は明確になりつつあるものの,当の問題をいかに切り取るかがはっきりしておらず,結果全体としてわかりにくくなっているという点,また,一般論で本テーマを論じることには限界があるため,ある程度の事例を提示する必要がある点が主にあげられました。
ゼミの議論も比較的活発になってきており,自分の報告の回も多くのアドバイスをもらえるように論点を明確にしていきたいと思います。
ゼミ論文も終盤に差し掛かっているため,論文構成や形式面にも注意して村上先生のいう美しい論文をかけたらと思います(室田)。

第19回 ゼミ論文経過報告2

今日は2順目の二組目です。
報告者と報告内容は以下の通りでした。

井上美和さん:公契約条例による現役世代の生活保障の可能性
川畑君:大阪府貧困ビジネス規制条例は生活保護不正受給防止に役立つか

議論は井上さんのほうでは論文の細かい内容について,川畑君のほうではその問題意識の部分で主になされたと思います。論文の完成度が上がるとその分議論の内容も濃くなると感じました。

アドバイスとしては,自分の議論が憲法レベルでの話なのか,法律レベルなのか,または当・不当のレベルなのかをはっきりさせること,論点を限定するのならその論点に絞った理由を明確にするといったものをいただきました。また,書く際に一度書く内容を箇条書きにしたり,一度書いたものをもう一度書き直してみたりするといい構成の論文になるとのことです。

今回アドバイスでいただいたことで自分の論文の改善点がいくつか出てきました。来週報告ですので,それまでによい議論ができる論文を書いてこようと思います。(川﨑)

第18回 ゼミ論文経過報告1

今回からゼミ論文の報告の2周目に入りました。レジュメの厚さから,前回の報告より,かなり進んでいることがわかります。
テーマは「医薬品の誇大広告」で,ノバルティスファーマ社のバンサルタンの効用の論文データに偽装があった事件を題材に論文が書かれています。
特に議論となったのは,誇大広告に関して,薬事法と景品表示法の関係性,誇大広告の範囲などです。問題意識は以前よりはっきりしているものの,さらに明確にして,論文に取り込んでいく必要があるとの指摘がありました。
次回の自分の発表までにもっと検討していく必要があると痛感しました。また,全体へのアドバイスとして,場面を切りとって現状説明すること,どんなことが問題でどのように解決したいのかを明確にすること,安易に立法論に逃げないこと,言葉の定義を述べることなどがあげられました。こうしたことを踏まえて,論文を進めていこうと思います。さらにゼミ外でも友人とお互いの論文を読み合わせをして,より充実した内容にしていきたいです(室田)。

第17回 ゼミ論文構想報告4

今日は発表1巡目の最終回でした。
報告者と内容は以下の通りです。

山口君...警察官による武器使用
矢ケ部君...裁判員制度と国民の司法参加
谷川君...損失補償のあり方

議論では報告者の問題意識であったり,今後のアプローチはどうするのかといった点で主に行われました。
アドバイスとして,いくつかある論点を取捨選択すること,文献はネットからだけでなく多くの論文を読むこと,‘書ききる’ことを意識するといったものがあげられました。また,論文については,関連するものを幅広く集め,それを片っ端から読んでいくと参考にできるものが見つけやすいとのことです。次回から二巡目となり,自分の論文を議論できるのはあと一回だけとなります。そこで,次回の発表までに自分の考えを示すことができたら,有意義な議論になるとのことでした。

1巡目を終えてみて,自分を含めて多くの人はまだ問題が絞れていないという印象を受けました。アドバイスにもあった通り,次の発表で自分の考えについて議論することは大切なことだと思います。次回の発表まで期間がそんなにないという方もいらっしゃいますが,がんばって書き上げましょう。(川崎)

第16回 ゼミ論文構想報告3

本日はゼミ論報告1巡目の3つ目のグループでした。

報告者と内容はそれぞれ

髙田君...社会福祉基礎構造改革に関する考察

立花君...外国人の生活保護受給権について

橋本君...特定秘密保護法の制度的考察

室田君...防災行政について

といったものでした。

議論の内容としては,今回も報告者の問題意識についてのものが多かったと思います。書き始める際の問題意識はあるのですが,それを‘論文の’問題意識に昇華させるとなると難しく,もっとその問題意識について理解を深めることが必要なようです。この点は今後の論文の展開にも大きく関わってくるので克服していきましょう。
アドバイスとしては,文献は一つの考えに偏らず,様々な考えのものを参考とすること,報告回数は限られているため本当に議論したいものに重きを置くこと,社会一般で言われていることについて,本当にそれは正しいことなのか考えてみることといったものをいただきました。
ゼミ論報告の1巡目は次回までで,次から2巡目が始まります。今日の丹下さんのお話にもありましたが,ゼミ論報告の場は自分の論文について議論し,深めることのできる数少ない場です。2巡目はその最後の機会となるので,執筆をがんばりましょう。(川崎)

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