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第23回 文化財保護/九大伊都キャンパス周辺のまちづくり

今回の報告では,京都の歴史地区の町並み維持問題,九大キャンパスの移転先におけるまちづくり問題と,両者とも「まちづくり」にかかわるテーマでした。
前者は京都での取材も交え,伝統的な町並みを維持するには町家が居宅であり続けることが望ましいが,文化財保護行政の優遇措置と規制の不備などが原因で困難な現状にある,という報告でした。行政は何ができるのか,何をすべきかが今後の検討課題です。
後者では移転先の住民かつ九大生としての立場から,大学の研究都市構想と,構想の実現過程はまだ不透明で課題が多いとの報告がなされました。確かに対象が漠然としているため,問題意識をもう少し深める必要があるようです。
レジュメに関しては,多くの専門雑誌が脚注に上がり,また構成の完成度といった面からもパワーアップしているとのことでした。さらに言えば,今度は情報を疑ってみる段階に来ている,あるいは実地で詳しく調べてくるべきとのご指摘がありました。

第22回 指定管理者

今日の報告は,それぞれ図書館,博物館における指定管理者制度の運用がテーマでした。
図書館,博物館が現実に果たしている役割などにも言及しつつ,それが法律上どのように運営されているのか,また,官と民のそれぞれのメリット・デメリットは何か,が報告の中心となりました。

先生方からは,

・内容面は充実しているのでその構成に気を配ること
・他の類似制度との比較
・民間に委託するならばどのような条件をつければよいか

などを意識したほうがよいとのことです。

第21回 DV防止法・児童虐待防止法/受刑者の処遇

DV防止法に関して,弱者の中でも特に女性を保護する法律という観点から報告がありました。被害者や暴力の定義がまだ不十分なことから,この法律によってDVを防止できるかというと必ずしもそうではないようです。先生方からは実態調査や法律学的データが足りないというご指摘があったものの,合格点のついたレジュメは初めてでした。
受刑者の処遇については,受刑者の生活維持のために税金を投入するという仕組みに対する問題意識から報告がなされ,刑務作業への賃金制の導入や民間委託などの具体案が出されました。ただし,刑務所の生活がそれほど良いものなのか,国民の意識がどうなっているのか,また民間委託の危険性など,現状で一体何が問題となっているかを主張する根拠が不足しているということでした。

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