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第11回 生活保護改革

今日はBグループによる生活保護改革に関する報告が行われました。

まず,生活保護制度の概要を説明した後で,生活保護を受給するに当たっての手続上の問題―申請の不受理,過度の資力調査,扶養調査,生活保護基準の切り下げなど―が,指摘されました。

今回の報告では扶養義務が限定されていることに対しての報告者の主張について,質問が集中しました。生活保護を必要としながらも生活保護を受給できない人がいる一方で,年金の未払いなどによって生活保護に頼る人がいるという現状に鑑みて,活発な議論が行われました。

先生方からは,具体的なデータ・事例を生かしたほうが良いこと,条文上不備のあるものについては,立法解決を視野に入れて述べること,などのご指摘がありました。

ゼミのグループ報告も残すところ,あと2回となりました。求められる水準も,ゼミ生の気合いも,回を追うごとに高まっているように感じられます。報告者も多少の無理をする傾向があるようですが,皆さん,くれぐれも体調にはお気をつけください。(三戸)

第10回 社会福祉サービス契約

今回は,Aグループによる社会福祉サービス契約に関する報告が行われました。

まず,従来の措置委託制度の仕組みと問題点を指摘した後,現行の契約方式,中でも,障害者福祉と高齢者福祉について説明がありました。そして,契約方式の下での利用者の権利拡充のために,事業者の情報公開の必要性とモデル契約の利用などが指摘されました。

待機者が存在する現時点において,市場メカニズムを導入すると,逆選択の恐れがあるのではないか,福祉サービス契約には締結義務が定められているのか,ということについて議論が集中しました。
条文上,契約強制は出来ないと解釈すると,行政監督が適切に行われることに期待しなければならないが,その監督がうまくいかない場合はどうするのか,と次々と疑問が湧き出る,良い論点でした。

先生方からは,もう少し詳しく障害者自立支援法と介護保険の仕組みの違いについて説明する必要があること,また社会福祉サービス契約全般に統一的な規制について具体的に示すようにとのご指摘がありました。

第2回目の報告が始まりましたが,その初回に報告者3名のうち,2名が体調不良という非常事態が発生しました。睡眠時間を削り,(ある意味)朝型の生活を送るなど,報告準備にあたり,どうしても日常生活を犠牲にしがちです。まだまだ報告は続きますが,皆さん,体調管理には気をつけましょう。(UR!)

第9回 社会保障法入門②

今日は原田先生による社会保障法に関する説明が行われました。

第2回目の説明であり,前期後半の報告に向けて,福祉サービス契約,生活保護改革,国際化と社会保障,社会保障の財源について,説明されました。

第1回目の報告が終わりましたが,それぞれに感想はあったと思います。次の報告に向けて準備を始めていると思いますが,1回目の報告よりもより大変になると思います。皆さん,がんばりましょう!(三戸)

第8回 保育所をめぐる法的問題

今回は,Dグループの保育所に関する報告が行われました。

まず,保育所の基本的な仕組みについての説明の後,保育所の民営化問題に関する判例と,保育所入所決定の法的性質に関する学説の説明と検討を行いました。そして,現行の制度のもとで行われている待機児童解消のための政策を紹介し,新たな制度について提案しました。

民営化するにあたって何が変わるのか,保育所の入所決定の法的性質を契約と解することはできないのか,ということについて,特に議論が集中し,今回も20時を過ぎてしまいました。

先生方からは,育児保険制度を導入するに当たり拠出する人をどうするか,そもそも財源を税財源から確保する方法はないのか,無認可保育所の性質とは何かなど,様々な質問がありました。

前回に引き続き,報告者が遅刻するという事態に陥ってしまい,大変申し訳ありませんでした。今回でグループ報告は一週目が終わりましたが,二週目からはこのようなことがないよう,心がけます。

「失うものも多かったが,得るものも多かった。」(某三年生談)
去年も報告は怖くて苦しいものでしたが,やはり一年経った今でも報告の厳しさと難しさは変わりません。
それでも,何か得るものがあったと感じられたのなら,良かったと思います。(UR!)

第7回 社会保険庁改革

今日は,Cグループの社会保険庁改革についての報告が行われました。

社会保険庁の構造などの理解を深めた後で,改革についての論点の検討を行いました。なかでも,公法人,悪質な保険料滞納者に対する処分について議論がなされました。

また,先生方からは,公共組合の自治性と民主的コントロールは抵触しないか,制度改革によってどう問題解決がなされたが等の論点の指摘がありました。

資料も多く,大変よく調べてあったと思います。そのため様々な論点について質問・検討が行われました。報告者は遅刻しないようにしましょう。(三戸)

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