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第13回 社会保障の財源

今回は,Dグループによる社会保障の財源についての報告が行われました。

まず,一般に社会保険方式であれば,被保険者の権利性を強めることができるということについて,保険料(税)納付時における税方式と保険方式の違いを見ていきました。次に,旭川国民健康保険条例事件を元に,徴収時における税方式と保険方式の違いについての説明がなされました。そして,社会保険の運営主体として,一般的な民主的過程と社会保険組合との違いについての説明がありました。

今回はゲストとして租税法の渡辺徹也先生がいらっしゃったこともあり,旭川国民健康保険条例事件において憲法84条の適用範囲が分かれたことなど,租税法律主義についての議論がなされました。ゼミ生が口をはさむ隙がない程,先生方の議論が弾み,とても勉強になりました。(三戸)

第12回 国際化と社会保障

今回は,Cグループによる国際化と社会保障について報告がありました。

まず,日本における外国人の社会保障受給権に関する各制度,特に公的年金を中心とした二重加入や年金受給資格の問題を解決する制度として,二国間協定について説明がありました。そして,社会保障における条約や国際化に伴う日本の課題としてEU諸国の対策が紹介されました。

中でも,二国間協定における問題点として相手国との力関係で交渉内容が,相手国に有利になる可能性があることが挙げられているが,その根拠は何かということと,1980年代のEUと現在の日本は状況が類似しているのか,そして日本にEUの政策を活用することは本当に可能なのか,ということに議論が集中しました。

先生方からは,ILO条約における労使の役割とは何か,国際法に関して,立法不作為は国家賠償の対象となるのかなど,質問がなされました。また,各章で提案したことについて,もう少し詳しく理由付けをすることや,一段落で主張したいことは一つだけにし,各段落のつながりについて,接続詞に気をつけることなどご指摘がありました。

今回は,本当に暑い中のゼミだったため,どこかまったりとした雰囲気でした。次回は,ついに最後の報告となります。しかも,レギュラーである村上先生,原田先生,笠木先生に加えて,スペシャルゲストがいらっしゃいます。次回報告者としては,かなりのプレッシャーを感じますが,なんとか,なんとか,頑張りたいと思います。(UR!) 

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