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paco Home>授業関連>演習科目一覧(九州大学)>frontier>2008年11月

第20回 論文経過報告①

今回は,原子力発電所の設置と住民参加,第三者機関の有用性についての経過報告が行われました。

原子力発電所の設置と住民参加に関して,住民投票の類型や住民投票の法的拘束力に関する諸学説について説明がありました。住民投票以前の問題点として,原子力発電所の設置において住民とどのような点で紛争になっているのか,現状が不明確であることや原子力発電所設置に賛成するのか住民側に賛成するのか方向性が定まっていないなどの意見がありました。また,住民投票に関して,賛成・反対と白黒つけることだけが大切なのではなく,投票前に公聴会などを開くことにより,色々な情報交換ができることもまた重要であるとの指摘もありました。

第三者機関の有用性に関して,前回の報告では曖昧だった「第三者機関」の定義づけが明確化され,また現状分析において,原子力安全規制や介護サービス評価が挙げられました。しかし,この2つの具体例について,本当に「当事者以外」と言える構成となっているのか,公平性のために設置されたと言えるのかという指摘がありました。

今回から,2巡目の報告に入ります。そこで,今後の報告で最低限示すべきポイントを以下に提示します。
・現状分析,問題点,自分の立場が示されていること。
・目次(章立て)が最後まで完成していること。
・その上で,自分の議論の流れを整理し,その中でどの部分が終わっておらず,終わっていない部分について今後何を補充すれば完成するのか明示できること。

以上,各自確認の上,今後の報告に生かしてください。今回,このポイントをまとめるために先輩方・原田先生・笠木先生にご協力いただきました。ありがとうございました。(UR!)

第19回 論文構想報告⑥

今回は、「保健所と動物保護」と「環境対策とその有効性」と題する論文構想報告が行われました。

「保健所と動物保護」では、愛玩動物の現状や、保健所での扱われ方などの説明がありました。今後深く掘り下げていく際には、保健所に収容された動物の殺処分と、動物保護に関する制度との対立を踏まえたうえで、制度を変える余地はあるか、などについて考えてみてはどうかという指摘がありました。

「環境対策とその有効性」では、現在の地球環境を地球温暖化を中心に捉え、対策として個人レベルで行われている事に着目し、その有効性について説明が行われました。身近な話題ということもあり、たくさんの議論がなされました。環境問題を考えるにあたっては様々な立場があり,立場を分ける必要があるとの指摘がありました。

次回からは論文構想報告が二順目となります。健康に気をつけてがんばっていきましょう。(三戸)

第18回 論文構想報告⑤

今回は,自転車交通規制とマンション紛争防止のための事前規制に関する報告が行われました。

自転車交通規制に関して,自転車交通の現状として対車事故,対人事故が増加しており,背景には通行区分の不確立や利用者の運転技術の未熟さなどがあるとのことでした。これらの問題点に対して,道交法の改正や,駐輪空間の確保,福岡市の”おしちゃりろーど”などの取り組みがあることが紹介され,その他の解決策として免許制度の導入を提案するとのことでした。よりよい自転車交通を目指すという報告者の目的とゼミ論の構想内容が合致していないことが,議論の中で明らかとなり,自転車交通の現状に関して事故以外の問題点を紹介すべきとのアドバイスがありました。

マンション紛争防止のための事前規制に関して,建築基準法の問題点として集団規定があり,その中でも総合設計制度や一団認定制度があるとのことでした。住民目線からの問題設定が多く,色々な立場からの意見を挙げることで,複眼的に考えることができるとの指摘がありました。また,2章まで書くことで問題設定が正しいのかどうか判断できるので,せめて2章までは書き上げるべきとのことでした。

今日は,写真撮影があったため,久しぶりに19時越えとなりました。最近はひどく冷え込むようになり,報告準備などで忙しいとは思いますが,体調管理には気をつけて取り組んでください。(UR!)

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