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paco Home>授業関連>演習科目一覧(九州大学)>frontier>2009年6月

第10回 品川マンション事件

今日は品川マンション事件について検討を行いました。行政指導をしていることを理由として建築確認を留保できるのかが争点でした。議論においては,「真摯かつ明確」な意思表示の意義などについて熱い議論が交わされました。都市計画を重視する立場や,法律による行政(法治主義)を重視する立場,マンション業者の立場など,さまざまな立場に立った場合の見解の違いなどにも触れられ,考えさせられました。
前期の報告もあと残りわずかとなりました。最後まで頑張りましょう!!(ほうく)

第9回 判断過程の統制

今回は,呉市学校施設使用不許可事件を取り上げ,行政裁量の司法的統制の在り方について議論しました。
「裁量濫用型審査」や「実体的判断代置」など,今まで学んできた裁量統制の手法について再び深く考え直す機会となりました。また,原田先生のコメントから,裁判所と行政の力関係をどう考えるかによって,どの判断枠組みを使うかが異なってくるのではないかと考えました。行政裁量の統制に関する裁判所の考え方が曖昧ではないのかという疑念も生じ,改めて難しい問題であることを実感しました。(松井)

第8回 伊方原発事件

今日は伊方原発事件がテーマでした。この判決は専門技術的な裁量について裁判所の審査がどのように行われるのか,あるいはこの判決をどの審査方式と位置づけるのか,ということについて議論が分かれました。また今回,行政裁量の意義,裁量統制方法の分類,民事訴訟法の知識(立証責任)など,基本事項の理解が不足していることが明らかになったので,きちんと復習しておくべきだと感じました。
来週は自分が報告で,かつ,再び裁量論がテーマとなるので,がんばります!(ほうく)

第7回 委任立法の限界

今回はサーベル登録拒否事件がテーマでした。法律を解釈する際に,法律の制定経緯を重視して解釈するか,法律の文言に忠実に解釈するか,どちらの立場に立つかによって意見が分かれました。これは,今回争点となった銃刀法14条は,法律の制定経緯や立法者意思が法律の条文上ではなく規則の条文上に反映されていたためだと考えます。
また,今回のテーマであった「委任立法の限界」がどこまでか,という論点についてはあまり議論されませんでした。何が問題となっているかを常に意識して報告の準備をし,議論百出するような結論を考えましょう。(松井)

第6回 成田新法事件

今日は成田新法事件がテーマでした。今回から2周目ということで,熱のこもったレジュメのもと内容も広範囲にわたる報告でした。
ゼミでは,憲法31条の手続保障が刑事のみならず行政にも及ぶのか,その論拠はなにか,また,成田新法事件において緊急性があったかなどが議論になりました。報告者の議論に対抗していくのは大変ですが,報告者以外のゼミ生が鋭い疑問をしていくことが重要だと思いました。また,たまには報告者の中で意見(私見)が異なっている,という報告も面白いのではないかと思いました。
次回は委任立法の限界論がテーマですが,しっかりと予習をして臨もうと思います!(ほうく)

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