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paco Home>ernst>2018年3月

第5回ERG科研研究会

科学研究費基盤研究B「政策実現過程のグローバル化に対応した法執行過程・紛争解決過程の理論構築」(ERG科研) の第5回研究会を3月6日に同志社大学司法研究科で開催しました。

○「グローバル化する国際社会と国際投資上の間接収用」(新谷里美・日本学術振興会特別研究員DC1(東京大学))
国際投資仲裁において近時議論が活発化している「間接収用」概念について,その現在までの議論状況や,今後の理論構成の可能性を展望する内容の報告でした。国内行政法と国際法との間での問題状況の類似性や,理論面での相違について,議論が行われました。

○日本における国際規範の実施権限:グローバル化に対応した法執行過程の視点から」(松田浩道・ICU助教)
条約の直接適用可能性をめぐる従来の議論をクリアに整理した上で,今後明らかにすべき国際法・国内法学の課題を提示する報告でした。国際法・国内法のそれぞれの立場や概念の用い方の相違を明確にすることができ,今後の議論の進展に繋がる内容でした。

○「社会保障法の域外適用――グローバル化した社会において国家の行う社会保障の構造と可能性」(太田匡彦・東京大学教授)
被爆者援護法を素材に,社会保障法における「域外適用」の問題を検討する報告でした。国内法における任務主体の多様化の問題にも光が当てられ,科研全体の理論構想にも大きな示唆を頂きました。

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