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paco Home>ernst>2019年10月

第4回 判例評釈② 道路判定の処分性

道路判定と登録価格決定に関する判例についてグループ発表が行われました。

発表では,まず,判旨や道路判定や固定資産税等の制度について説明がありました。その後,今回の判例での道路判定に処分性がなぜ認められないのかという論点を中心に他の事例との比較などを通じて検討がなされました。発表を聞いたゼミ生からは今回の判例の意義や処分性の有無を判断する上での考慮事項について質問がありました。

行政法の学習の中でも大変重要なテーマである処分性に関して,どのような根拠で裁判所がその有無を判断しているかを具体的な制度の違いに注目して考えることができました。今後の処分性に関する判例にも是非注目し,理解を深められたらと思います。(小池)

第3回 判例評釈① 教員採用処分の職権取消

今回は判例評釈の1回目で,授益的行政処分の職権取消にかかる制限に関する高裁判例についての発表がありました。引用判例や類似事件の判例,学説とを比較しつつ職権取消の許否の判断枠組みについて議論を行いました。(古閑)

2019年度第2回GNL科研研究会

科学研究費基盤研究A「グローバル法・国家法・ローカル法秩序の多層的構造とその調整法理の分析」(GNL)の2019年度第2回研究会(ローカル実証チーム主催)を,2019年10月19日(土)に京都大学大学院法学研究科で開催しました。分担研究者・ゲスト・京都大学の教員・院生等約20名が参加しました。

○「圏域構想の法的意義」(原田大樹・京都大学教授)
自治体戦略2040で登場し,現在でも議論が続いている「圏域」の問題について,その議論の背景や,現在の議論状況を踏まえ,広域連携の制度設計の際に考慮すべき要素を検討しました。
○「圏域構想と民主主義」(待鳥聡史・京都大学教授)
現在検討が進んでいる圏域という考え方の文脈を明らかにしたうえで,民主主義・民主的正統性の観点から圏域の特色やあるべき姿を議論しました。
○「地方制度調査会での現地調査からみた圏域連携」(牧原出・東京大学教授)
圏域が議論されている地方制度調査会が実施している現地調査でのヒヤリング結果を踏まえ,圏域をめぐる地方公共団体の具体的なニーズや圏域形成が成功する要素を明らかにしました。

政策実現過程のグローバル化

昨年度まで実施していた科学研究費・基盤研究B「政策実現過程のグローバル化に対応した法執行過程・紛争解決過程の理論構築」の研究成果として,弘文堂から『政策実現過程のグローバル化』を刊行させて頂きました。

本書は,序論に続き,「法執行(エンフォースメント)」「権利救済(紛争解決)」「グローバル化の諸相」の3つの部から構成されています。各部は5~6章から成っており,公法学・私法学の双方から,グローバル化の現状分析と,理論的な整理の方向性が示されています。具体的な内容と初出(初出表示がない論文は書き下ろし)は以下の通りです。

本書の企画・刊行に当たっては,弘文堂の北川陽子さんに大変お世話になりました。ありがとうございました。

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第2回 行政法総論の復習

四回生が三回生に教えるという形で,行政法の復習を行いました。ゼミ生より内容がわかりづらいとの声が多くあった「公定力」について取り上げました。

まず初めに,公定力について四回生から三回生に向けて各々発表し,その後,発表に関して三回生から質問がなされました。発表の内容は多様でしたが,公定力の定義や根拠,及ぶ範囲(国家賠償訴訟との関係等),機能等について多くのゼミ生が言及しました。次に,議論等の中で生じたゼミ生の疑問に答える形で原田先生より公定力に関する説明がありました。特に,判例や学説の推移についてお話頂き,公定力に関する最先端の議論にも触れることができました。

公定力という難しいテーマでしたが,それに関してお互いの疑問点を共有し,解決することで,あらゆる角度から公定力を捉えられるようになり,理解が深まりました。ゼミならではの充実した学びができ,今後の判例評釈や各自の論文の発表に向けて良いスタートダッシュになったと思います。(小池)

第1回 オリエンテーション

2019年度後期のゼミが始まりました。今年は例年よりも人数が小規模ですが,その分,突っ込んだ議論もできそうです。

初回となった今回は,自己紹介の後,今期のゼミで行うことの紹介や,ゼミ報告の割当,ゼミ役員の決定がありました。その後,行政法総論のアウトラインの説明や,判例評釈の報告にむけた事前の準備を行いました。

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