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動詞の三基本形

規則動詞の場合

意味 不定形 過去基本形 過去分詞
住む wohnen wohnte (hat)gewohnt
遊ぶ spielen spielte (hat)gespielt
学ぶ lernen lernte (hat) gelernt

動詞の「不定形,過去基本形,過去分詞」を動詞の三基本形または三要形という。この変化の仕方には英語と同じように「規則変化」と「不規則変化」がある。英語で不規則動詞のものはドイツ語でも対応する動詞が不規則であることが多い。

過去基本形は「語幹+te」である過去分詞は語頭に「ge」,そして「語幹+t」でできる。上の表の過去分詞に(hat)とあるのは,その動詞がhaben支配であることを示している。過去分詞はhaben支配かsein支配かを一緒に覚えてしまうとよい。

不規則動詞の場合

意味 不定形 過去基本形 過去分詞
飲む trinken trank (hat)getrunken
話す sprechen sprach (hat)gesprochen
助ける helfen half (hat)geholfen
食べる essen (hat)gegessen
行く fahren fuhr (ist)gefahren
登る steigen stieg (ist)gestiegen
与える geben gab (hat) gegeben
させる lassen ließ (hat) gelassen
である sein war (ist) gewesen
もっている haben hatte (hat) gehabt

英語で不規則動詞だったものはドイツ語でも不規則であることが多いが,そうでないものもある。ここにあげていないがsay(不規則変化say−said−said)に対応するドイツ語の動詞sagenは規則動詞である。

不規則動詞という名前が付いているものの,これらの変化パターンにはいくつかの類型がある。高度な文法書になるとこのような類型に基づいて不規則動詞を説明している場合がある。

語頭にgeのつかない過去分詞

変化の形は規則動詞と同じで,過去分詞に語頭のgeを持たないタイプがある。

非分離動詞(分離しない前綴りを持つ動詞)

意味 不定形 過去基本形 過去分詞
訪問する besuchen besuchte (hat)besucht

弱く発音される前綴り(be-emp-ent-er-ge-ver-zer-など)を持つ動詞には,もともと前綴りがついているから,さらに弱音の前綴りであるgeをつけることはしない。これに対して分離動詞はgeをつけるが,前綴りと動詞の間に入れる(例:abmachen→abgemacht)。

ラテン語由来の動詞(語尾-ieren

意味 不定形 過去基本形 過去分詞
勉強する studieren studierte hatstudiert

もうひとつは語尾に-ierenがつく動詞である。ラテン語由来なので,堅い表現で用いる動詞に多い。とりわけ法律関係の文献では相当多く見られる。しかし我々にはなじみの「studieren」もここに含まれている。

4.分離動詞の場合

意味 不定形 過去基本形 過去分詞
知り合いになる kennen lernen lernte〜kennen (hat)kennen gelernt

分離動詞の三要形はもとの動詞の三要形に依存して規則変化または不規則変化するが,過去分詞のつくりかたは共通である。それは,前綴りと元の動詞の間にgeを入れることである。


最終更新日: 2005年4月1日
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