言語は文化と切っても切れない関係にあります。そして文化は歴史に裏打ちされ,現在まで連綿と続いています。外国語を学ぶとき,これら「文化」「歴史」にふれることは言語の理解の助けとなるばかりか,それが我々の住む日本とはどういう文化を持つ国なのかということを浮かび上がらせてくれます。現代社会を生きる我々に求められている「文化の相対化」は他の文化を知ることでなされるのです。
ドイツ語文法レファレンスwillkommenは1997年4月15日に第1版を公開した時点では純粋な文法レファレンスでした。しかし2.0作成にあたって「ドイツの歴史と文化」について作成グループのメンバーが執筆したレポートを加えることとしました。さらに3.0作成ではドイツ史についての詳しい解説記事を追加しました。これは前述の理由によるものです。今後も機会があればこのコーナーにレポートを加えていきたいと思っています。なお,ドイツ語文法レファレンスの文法解説部分については記述の統一性を確保するため編者がかなり手を加えましたが,「ドイツの歴史と文化 探訪」についてはそれぞれの個性をそのまま発揮させるため,各個人が提出したままを掲載しています。
参照の際便利なように,各レポートの冒頭の文章を掲載しています。
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ドイツの祭り(祐恒伸次・九州大学法学部)
ドイツにおける日常生活にとって、祭りは重要な役割を果たしている。年間の祭りの日程は時節を構成しており、日本のように四季を明確にしている。
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印象深い街(手嶋健一郎・九州大学法学部)
自分は、1997年3月にドイツへ1ヶ月間旅行に行ったのですが、そのときには短時間だけしかいなかった街なども含めると、多くの街を訪れました。
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ベルリンのうた(中山布紗・九州大学法学部)
1997年の3月から1ヶ月、ドイツ研修参加という絶好の機会に恵まれた私は、早くからベルリン行きを決めていた。
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ドイツの近代化と日本(原田大樹・九州大学法学部)
ドイツの近代化が日本に多大な影響を与えたことは,今日よく知られている。例えば大日本帝国憲法は当時のプロイセン憲法を模範として起草されたし,初代首相の伊藤博文がプロイセン(のちドイツ帝国)宰相のビスマルクを憧憬の念をもって眺めたことも知られている。
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中世ドイツの歴史探訪(福添右祐・九州大学法学部)
まず始めに断っておきたい。このレポートは、あまり詳しい資料を用いていない。なるべく自分の言葉で書こうという意図もあるが、生来の怠惰な性格により、積極的に資料を集めようとしないままに書かなければならなくなったというのが大部分の理由である。
ただいま工事中です。しばらくお待ち下さい。
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