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paco document時制


ドイツ語の時制は,英語と同じように次の6つに分かれている。

現在形 Ich mache das

過去形 Ich machte das

未来形 (意志未来)Ich will das machen.(単純未来)Ich werde das machen.

現在完了 Ich habe das gemacht

過去完了 Ich hatte das gemacht

未来完了 (意志未来完了)Ich will das gemacht haben.(単純未来完了)Ich werde das gemacht haben.

未来完了は会話など一般の話題でめったにつかわない。ドイツ語の過去形は書き言葉では使うが,話し言葉では現在完了を過去のことを伝えるのに使う。ドイツ語の未来形は不確定な内容を伝えるときに使われるので,ただ未来のことだから未来形というわけではない。


第1項 現在形のさまざまな用法

現在形は時間的に「現在」の内容はもちろん,6つの時制の代表として次のような場合にも使われる。

●普遍的な真理,習慣などを表現する。

これは英語と同じである。

●確定した未来

明日は公園に遊びに行こう,などはこれにあたる。

●歴史的現在

過去起こったことでも生々しく伝えたいときは現在形を用いる。

●文脈から時制が明らかな場合

この場合,たとえ時間的に過去のこと,未来のことでも現在形をつかう。

●現在進行の意味を表す

さらに,ドイツ語では現在進行形がないので,進行形の意味を表すときも使う。

Jetzt habe ich Winterferien.(今冬休みです。)

Was machen Sie gerade?(今あなたはなにをしているのですか?)

このように現在形に「進行中」を表す副詞をつけくわえて進行形の意味を表す。


第2項 過去形と現在完了

ドイツ語の現在完了は英語の現在完了とは違って,過去のことを話すときに使われる。過去形は書き言葉として使われることが多く,会話ではもっぱら現在完了をつかう。しかし会話でも「助動詞や状態を表す動詞」は過去形で表現することが多い。

現在完了は次のようにつくる。

Ich habe dir geholfen.(私は君を助けた。)

助動詞habenが定形として2番目の文成分になり,本動詞は最後に過去分詞になって置かれる。ほぼ英語と同じなのでうれしいな,と思ったあなた。ちょっと待って。実は一部の自動詞(状態の変化を表す動詞やseinwerdenなど)はこのように現在完了を作る。

Ich bin nach Deutschland gefahren.(私はドイツへ行っていた。)

助動詞seinを使う以外は先ほどと同じ作りである。実は英語にも同じような現象が昔あった。今でも次のような表現が残っている。(古めかしい表現だが)

Spring is come.(=Spring has come.)

完了形をつくるときhabenを助動詞としてとる動詞を「haben支配の動詞」といい,seinを助動詞としてとる動詞を「sein支配の動詞」という。

なお,過去完了はseinhabenを過去の形にすることでつくれる。また未来完了はwerdenを定形の位置に置き,文尾に「本動詞の過去分詞+seinhaben」をおくとできる。


第3項 未来形

未来の出来事を表現するとき,ドイツ語ではふつう現在形を使う。ではどんなときに未来形を使うかというと,「不確定な内容」を伝えるときに未来形を使うのである。日本語では「〜するつもり」「〜するだろう」「〜しなさい」にあたる表現である。しかしこうしたことを伝える場合でも現在形を使うことも多い。ちなみに未来の助動詞はwerdenであり,英語のwillにあたるwollenではないことに注意が必要である。


作成者:原田大樹


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最終更新日:199855
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