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paco document接続法


直説法が事実を伝えるためのシステムであるのに対して,接続法は何か他の文に接続させる働きがある。というと何のことかわからないが,平たく言うと「仮定法+間接話法」ということになる。接続法の形には1式と2式の2つがある。


第1項 接続法第1式

接続法第1式は現在形からつくる。このため昔は「接続法現在」とよばれていた。

●接続法第1式の変化

不定形

wohnen(住む)

sein(です)

haben(持っている)

接続法1式基本形

wohne

sei

habe

ich

wohne

sei

habe

du

wohnest

seist

habest

er/siees

wohne

sei

habe

wir

wohnen

seien

haben

ihr

wohnet

seiet

habet

sie/Sie

wohnen

seien

haben

接続法第1式の基本形は「現在形の語幹+e」つまり直説法の現在人称変化でのichと同じである。そして語尾変化は直説法の過去形の人称変化と同じである。これまでの知識で何とかなるのでよかった…と思いきや,1つの例外が。それはやはりsein。ここだけは少し違うので覚えなければならない。

<接続法の時制>

接続法の過去形は現在完了と同じ形を取る。そのときhabenseinを接続法の形にすればいい。また接続法で「過去」の内容を伝えるときは方法がこれしかないことにも注意。未来形はwerdenを接続法の形にする以外は同じである。

●間接引用文と接続法第1式

接続法第1式は基本的に「話者の中立な態度」を表現している。そこで用法の1つとして登場するのが「間接引用文」である。なお,接続法第1式の形と直説法現在の形が同じになるときはやむを得ず接続法第2式の形を使う。(これが面倒らしく,接続法第1式は最近あまり使われなくなってきている)

直接話法 Er sagte"Du bist schn."(「君は美しい」と彼は言った。)

間接話法 Er sagteda sie schn sei

●要求話法と接続法第1式

英語では仮定法現在の用法の一つに「祈願文」というものがある。

God save the Queen!(神が女王を守りたまわんことを!)

本来savesとなるべき動詞がsaveになるのが仮定法現在だった。ドイツ語にも似たような表現がある。

Gott sei Dank! (神に感謝が存在することを!=よかった!)

相手が神様でなくても,ふつうに「要求」するときこの話法を使う。

Bitte hren Sie zu!(聞いてください!)

つまり命令文として学んだ形式は実は「接続法第1式」であったのだ。


第2項 接続法第2式

接続法2式の基本形は過去形からつくる。このためかつては「接続法過去」と呼ばれていた。

●接続法第2式の変化

不定形

wohnen(住む)

gehen(行く)

werden(なる)

sein(です)

haben(持つ)

直説法

wohnte

ging

wurde

war

hatte

接続法2式

wohnte

ginge

wrde

wre

htte

ich

wohnte

ginge

wrde

wre

htte

du

wohntest

gingest

wrdest

wrest

httest

er/siees

wohnte

ginge

wrde

wre

htte

wir

wohnten

gingen

wrden

wren

htten

ihr

wohntet

ginget

wrdet

wret

httet

sie/Sie

wohnten

gingen

wrden

wren

htten

接続法2式の基本形は次のように作る。

wohnenなど規則動詞の場合は直説法過去基本形がそのまま基本形になる。

不規則動詞の場合は幹母音ウムラオト+語尾eでつくる。

不規則動詞の場合,ウムラオトさせる母音がなければ(gingなど)ただeをつけるだけである。 

●非現実話法と接続法第2式

これは英語の「仮定法」にあたる,最もポピュラーな用法である。

Wenn ich Zeit htte,wrde ich nach Tokyo fahren.(もし時間があったら東京に行くのに)

gehenの接続法第2式はgingeだが,会話体や通常の文章ではwrdeを英語のwouldの感覚で使う。

Keine Japaner kme auf die Idee, sich so geruschvoll die Nase zu putzen.

(大きな音を立てて鼻をかむことは,日本人には思いつかないだろう。)

kmekommen(=come)の接続法第2式である。このようにwenn節(=if節)がなく接続法第2式を使うこともある。


作成者:原田大樹


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最終更新日:199855
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