正くんとミヒャエルくんは,小倉駅で偶然出会いました。ミヒェルくんはレポートの宿題に悩まされているようです。
Michael: Es ist schon lange her, seit wir uns zum letzten Mal sahen. Tadashi: Ja. Wohin gehst du heute? Michael: In den Rathaus, aber ich kenne nicht, wie ich darin gehe. Tadashi: Soll ich darin führen? Michael: Danke! Tadashi: Warum gehst du darin? Michael: Ich muß in der Tat ein Bericht über die Geschichte der Kitakyushu Stadt. |
ミヒャエル:久しぶりだね。 正:本当に。今日はどこへ行くの? ミヒャエル:市役所に。でもそこへどう行けばいいのかわからないんだ。 正:案内しようか。 ミヒャエル:ありがとう。 正:どうして市役所に行くの? ミヒャエル:北九州市の歴史についてのレポートを書かなければいけないんだ。 |
単語・表現 | 品詞 | 意味 |
---|---|---|
lange | 形 | 長い(long) |
her | 副 | こちらへ・ここへ |
letzten | 副 | 近頃(recently) |
das Mal | 名 | 度・回(time) |
das Rathaus | 名 | 市役所 |
führen | 動 | 導く・指導する・リードする(lead) |
die Tat | 名 | 行動・行為 |
der Bericht | 名 | レポート(report) |
die Geschichte | 名 | 歴史(history) |
ここでは英語で言う間接疑問文が登場します。
Ich kenne nicht, wie ich darin gehe. (私はどうやってそこに行ったらいいかわかりません。)
wie以下が動詞の目的語となっています。ちなみにdarinが気になった人は文法解説「da+前置詞」を参照して下さい。
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文法解説「接続詞」 文法解説「da+前置詞」 |
ふたりは市役所に向けて歩き出しました。
Michael: Woher kommst du? Tadashi: Ich komme aus Kurosaki. Kurosaki ist der Stadt, wo ich gewachsen habe. Michael: Gut! Erklärst du mir die Geschichte der Kitakyushu Stadt? Tadashi: OK. Kitakyushu Stadt ist eine relative neue Stadt. Sie ist 10. Februar 1963 geboren zusammen mit Moji, Kokura, Tobata, Wakamatsu und Yahata Stadt. Michael: Wirklich? Ich habe nicht gekannt. Tadashi: Die Stadt war wegen ihrer Eisenindustrie berühmt. Besonders die Yahata Stadt hieß die Hauptstadt der Eisenindustrie. Aber 1973 brach der Petroleumschock aus, nachher sie ihre Lebendigkeit verlor. |
ミヒャエル:君はどこ出身だったかな? 正:黒崎出身だよ。黒崎で育った。 ミヒャエル:よかった。北九州市の歴史について説明してよ。 正:わかった。北九州は比較的新しい町なんだ。1963年2月10日に,門司市,小倉市,戸畑市,若松市,それに八幡市が合併して誕生したんだ。 ミヒャエル:本当?知らなかった。 正:北九州市は鉄鋼産業で有名だった。とくに八幡市は鉄鋼の都といわれていた。でも1973年に石油ショックがおきて,北九州市は次第に活力を失っていったんだ。 |
単語・表現 | 品詞 | 意味 |
---|---|---|
gewachsen | 動 | 育つ[wachsenの過去分詞] |
relativ | 形 | 相対的な(relative) |
neu | 形 | 新しい(new) |
Februar | 名 | 2月(February) |
zusammen | 副 | いっしょに(together) |
die Eisenindustrie | 名 | 鉄鋼産業 |
berühmt | 形 | 有名な(famous) |
besonders | 副 | 特に・個別に(particularly) |
die Hauptstadt | 名 | 首都 |
aus|brach | 動 | 破壊する(break out)[ausbrechenの過去形] |
der Petroleumschock | 名 | 石油ショック |
nachher | 副 | そのあとで(afterwards) |
die Lebendigkeit | 名 | 活気・生きていること |
verlor | 動 | 紛失する・なくす(lose)[verlierenの過去形] |
ここでは多くの過去形が出てきます。そこで過去形の人称変化をもう一度復習しましょう。
代名詞 | 代名詞の意味 | lernen(過去形) | lernen(現在形) |
---|---|---|---|
ich | 私 | lernte | lerne |
du | 君 | lerntest | lernst |
er/sie/es | 彼・彼女・それ | lernte | lernt |
wir | 私たち | lernten | lernen |
ihr | 君たち | lerntet | lernt |
sie/Sie | 彼ら・彼女ら・それら/あなた・あなた方 | lernten | lernen |
これは初級段階では不要なのですが,いちおう紹介程度に説明をします。接続詞,とくに従属接続詞は動詞が後置されます。接続的副詞はふつう,副詞としての位置に入りますが,接続詞的副詞がコンマ以下の先頭に来ると定形倒置をひきおこします。文法解説「接続的副詞」を参照して下さい。
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文法解説「過去形」 文法解説「接続詞的副詞」 |
Michael: Denkst du, daß sie auferstehen werden? Tadashi: Ja, ich verstehe es als optimistisch. Der Erschließen Plan wird in der Stadt ausgeführt. Michael: Zum Beispiel? Tadashi: Com Kurosaki Plan. Das ist das Gebäude, das Läden und Verkehrendstation hat. Michael: Das ist eine gute Idee. Tadashi: Geh hier geradeaus dann links, und du kannst in der Rathaus sein. Entschuldige der Abschied. Ich habe ein Vorhaben. Michael: Danke! Ich habe das Gefühl, daß ich der Bericht schreiben kann. Tadashi: Gut! Auf wiedersehen! Viel Erfolg! |
ミヒャエル:君は北九州市が再生すると考えているの? 正:うん,僕は楽観的に見ている。再開発計画が実行されているんだ。 ミヒャエル:たとえば? 正:コム黒崎計画がある。これは店や交通ターミナルをもつ建物なんだ。 ミヒャエル:それは良い考えだ。 正:ここをまっすぐ行って,それから左に曲がって。すると市役所がある。ここで失礼するよ。用事があるので。 ミヒャエル:ありがとう。レポートをかけそうな気がしてきたよ。 正:それはよかった。ではまた会おう。がんばって! |
単語・表現 | 品詞 | 意味 |
---|---|---|
auferstehen | 動 | よみがえる・復活する |
optimistisch | 形 | 楽観的な(optimistic) |
das Erschließen | 名 | 開発 |
aus|führen | 動 | 連れ出す(take out)・実行する(carry out) |
das Gebäude | 名 | 建物(building) |
Läden | 名 | 店(shop)[Ladenの複数形] |
Verkehrendstation | 名 | 交通ターミナル[verkehrenの現在分詞+station] |
geradeaus | 副 | まっすぐに |
links | 副 | 左へ |
der Abschied | 名 | 別れ・いとまごい |
das Vorhaben | 名 | 予定 |
das Gefühl | 名 | 感じ(feeling) |
ドイツ語ではふつう未来のことを表すにも現在形を使います。未来形はとくに「不確定」を強調する場合にもちいられ,そのかたちは「werden+動詞の原形」です。werdenは助動詞として使われます。「werden+過去分詞」は受け身ですから間違わないようにしましょう。またとくに意志を表したいときは「wollen+動詞の原形」も使われます。
未来形は主語によってニュアンスが異なります。1人称の場合は意図(私は〜します),2人称の場合は命令(あなたは〜しなさい),そして3人称の場合は推量「彼は〜するだろう」となります。このあたりは英語のwillとにています。いずれにしてもドイツ語では純粋に未来の事柄を未来形で表すことは少ないということを知っておきましょう。くわしくは,文法解説「未来形」を参照して下さい。
男性 | 女性 | 中性 | 複数 | |
1格 | der | die | das | die |
2格 | dessen | deren | dessen | deren |
3格 | dem | der | dem | denen |
4格 | den | die | das | die |
ドイツ語にも英語と同様、関係代名詞があります。先行詞を必要とする「定関係代名詞」と先行詞の不要な「不定関係代名詞」があります。まずは定関係代名詞を扱います。
関係代名詞も代名詞なので,性・数・格によって語形変化します。
Die Freuindin,die ich gestern besucht habe,kommt aus Kagosima.
(私が昨日訪ねたその友人は、鹿児島出身です。)
この文の“die ich gestern besucht habe”は、“Die Freundin”を修飾(説明)する関係文です。(関係文:関係代名詞が入った、その前出の特定の名詞を説明する文)関係文中の“die”(関係代名詞)は“Die
Freundin”と同一物です。関係文は副文(助動詞の定形が最後に来る)なので、“habe”という定形が一番最後に置かれるのです。これを「定形後置の原則」といいます。また、関係文を除いた“Die
Freundin kommt aus Kagosima.“を、主文といいます。注意することは2つあります。
@関係文と主文の間には、必ずコンマを打つ。
英語では「限定用法」「継続用法」の2つがあって,コンマがあるのとないので意味が違いましたが,ドイツ語ではどんな場合でもコンマを打ちます。
A関係代名詞は省略できない。
英語と違って「目的格の時は…」というのはありません。
関係代名詞を使う場面としてよくあるのが「2文を1文にする」ものです。実際に関係代名詞を使って文章をつなげてみましょう。次の2つの文を見てください。
@2つの文中から、共通する名詞を探す。
上の文では、”das Buch”が共通する名詞です。
A共通する名詞を先行詞にし,定関係代名詞の数・性を、先行詞に合わせて代入する。
関係代名詞の格は、関係文中の(つまり「1」文中の)役割に応じて決まることに注意しましょう。
この文の場合,「2」文の”das Buch”は、中性名詞・単数であり,「1」文での”das
Buch”は、「〜を」だから4格なので関係代名詞は、”das”ということになります。
関係文中に前置詞を伴うとき、その前置詞は関係代名詞の前に置かれます。
この2文をまとめると次のようになります。
Meine Freundin,mit der ich nach Berlin fahre, ist Studentin.(私が一緒にベルリンに行く友人は、学生です。)
Kurosaki ist der Stadt, wo ich gewachsen habe. (黒崎は私が育った町です。)
このwoは,疑問詞として親しまれていました?が,実は英語のwhereにあたる関係副詞でもあるのです。関係副詞はドイツ語では最近になって正式な使い方として認められたものですが,会話ではよく使われます。上の文を関係代名詞で書き直すと,
Kurosaki ist der Stadt, in der ich gewachsen habe. (黒崎は私が育った町です。)
となります。
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文法解説「未来形」 文法解説「関係代名詞」 |
作成者:原田大樹
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