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paco document印象深い街

手島健一郎(九州大学法学部)


自分は、1997年3月にドイツへ1ヶ月間旅行に行ったのですが、そのときには短時間だけしかいなかった街なども含めると、多くの街を訪れました。その中には誰でも訪れるような有名な街から、あまり日本人には知られていないような街までいろいろなところへ行ってきました。もう2度と行きたくない街もありましたが、ほとんどは是非とももう1度行ってみたいと思えるような街でした。その中で最も印象深かった街はといえば、やはりMoenchengladbachという街です。少しですがこの街についてふれたいと思います。

まずこの名前を多くの人は知らないでしょう。この街は、Duesseldorfから西へ30kmもないようなところ位置し、列車でも30分間で到着する街です。人口は30万もいないような中都市です。自分が知り合ったドイツ人にも行ったことがあると言っていた人はいませんでした。しかし、旅行ガイドである「地球の歩き方」にはしっかりと2ページ分も載っているような街です。なにが有名かと言えば、この街は現代美術に興味がある人には有名であるらしいアプタイベルグ美術館(Museum Abteiberg)があるということでした。それともう一つ有名なのはサッカーチームの名門であるBorussia Moenchengladbachのホームであるということで、自分は後者の方が目的で行きました。

この街にはたったの1泊しかしませんでしたが、街自体の規模があまり大きくなく,1日でゆっくり見て回れるほどでした。この街のどこがよかったのかというと、訪れたのは土曜日の朝8時ぐらいだったのですが、大都市ではない街のとおりで街自体がまだ目を覚ましてはいないという感じで人影もほとんどいませんでした。それまでMuenchenに滞在していたので、初めての中都市ですごく新鮮な気がしたものでした。しかし2時間もすると、店も開店してきて、この街のメインストリートであるヒンデンブルグ通り(Hindenburg-strasse)には人がだんだんと増えてきました。そこでは、今までの街とは違ってここには旅行者らしい人はほとんどいなくて、自分も旅行者ではなく、ここの住人のように週末の朝を楽しむかのようにゆっくりと人の流れにあわせて歩くことができました。はっきり言って、自分は他には何もせずにのんびりとこの街の景色を楽しんだだけでしたが、ここの街はその名前の由来のとおりに(Moencheは「修道士」の意味)教会が街の至る所にあり、非常に珍しいものでした。この街のいいところと思ったのは、ほとんどすべとのものがヒンデンブルグ通りからそれほど離れていないところにあるのでたいして歩かずにたくさんのものを見ることができました。この通りは中央駅にすぐ面しているのですが、そこから繁華街は少し上り坂になっているのですが、その一番小高いところから見たこの通りはたいへんすばらしいもので人の流れの活発さが一目瞭然でした。

午後にはサッカーを観に行ったのですが、ここのスタジアムはとても狭くて、店頭ではチケットが買えないほどでした。しかし、親切な人と知り合え、値引きまでしてチケットを買うことができました。スタジアムの中では立ち見席しかなかったのですが、それはそれで非常に楽しめました。

最後に、この街は旅行の途中で行くのもいいですが、やはり少しの期間でもいいから住んでみたい街という印象を受けました。この街に住んでいたら、たぶんどこにいても教会が見えるだろうし、朝日や夕陽を受けた教会の素晴らしさはきっと日本では味わえない光景でしょう。今度行くときには、別の季節で別の感じのする時に行ってみたいと思っています。


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最終更新日:1998415
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