命令法(命令形)

paco Home>HDG>ドイツ語文法>命令法(命令形)

ドイツ語の動詞には「直説法」(Indikativ),「接続法」(Konjunktiv)そして「命令法」(Imperativ)の3つの法(Modus)があります。直説法は現実を表す際に,接続法は可能性や希望を表す際に,命令法は要求や命令を表現するときに使います。

3つの命令形

英語では命令形は1つしかありませんが(例:Come in!),ドイツ語の場合には相手がdu/ihr/Sieのときでそれぞれに命令形の形が違います。

[duに対して] Komm!
[ihrに対して] Kommt!
[Sieに対して] Kommen Sie!

duに対する命令形は2人称単数の動詞の変化から語尾-stを取り除いたものが用いられます。そのため現在人称変化で幹母音が変化するタイプの場合には命令形でも幹母音が変化します(例:Sprich laut!)。ただしウムラオトを伴う幹母音の変化をするタイプの場合には,ウムラオトが脱落します(例:Schlaf! ←du schläfst)。例外としてseinのduに対する命令形はseiとなります。

ihrに対する命令形はihrに対する語尾変化と全く同じです。seinの場合もseidが使われます。

Sieに対する命令形はSieに対する語尾変化と同じで,他の命令形と違って必ずSieを伴います。ただしseinの場合にはseienという形が使われます。Sieに対する命令形は,正確に言えば接続法I式の要求話法です。

Haben Sie vielen Dank für das schöne Geschenk.
(素晴らしい贈り物をありがとうございます。)

命令のニュアンスを和らげる方法

命令文は単に命令するだけではなく,依頼する場合でもしばしば使われます。その際にはbitteやmalを付けると,命令であることのニュアンスが弱まります。さらに丁寧に表現するためには接続法を用いたり,話法の助動詞(könnenなど)を用いたりします。

Bitte nehmen Sie Platz. (どうぞお座り下さい。)
Bitte geben Sie mir Bescheid, ob Sie hierher kommen können. 
→[より丁寧] Könnten Sie mir bitte sagen, ob Sie hierher kommen können?
(こちらに来られるかどうかをお知らせ下さい。)
    

研究関連

授業関連

HDG

Links

Weblog

follow us in feedly follow us in feedly