Vorlesung

paco Home>HDG>ドイツ語入門>Vorlesung

由紀は履修する授業についてミヒャエルに相談しています。

Skizze

講義室Yuki: Ich möchte diese Vorlesung besuchen.
Michael: „Polizei- und Baurecht“ ... das scheint mir ein bisschen schwierig für dich.
Yuki: Nein, nein. Die will ich besuchen.
Michael: OK. Dann musst du zum Audimax gehen.
Yuki: Die Vorlesung geht von 10 bis 12 Uhr. Gibt es an der Universität Konstanz auch das akademische Viertel?
Michael: Es ist tatsächlich schwierig, diese Frage zu beantworten.
Yuki: Warum?
Michael: Die Universität Konstanz wurde 1966 als Reformuniversität gegründet. Eigentlich wollte die Universität diese traditionelle Gewohnheit nicht übernehmen. Aber viele Professoren haben sich an das akademische Viertel gewöhnt, also haben die Vorlesungen meistens ein akademisches Viertel.
Yuki: Dann sollte ich die erste Vorlesung vielleicht lieber pünktlich besuchen.
Michael: Ja, genau.
Yuki: Ich möchte auch am Sprachkurs teilnehmen.
Michael: Dafür ist das Sprachlehrinstitut zuständig. Die Informationen darüber stehen auch im Internet.
Yuki: Sehr gut. Vielen Dank!

日本語訳は次の通りです。

由紀: 講義に出たいんだけど。
ミヒャエル: 「警察・建設法」...それは君にはちょっと難しいように見えるけど。
由紀: いやいや,私はこれに出たいの。
ミヒャエル: わかったよ。じゃあ大講義室に行かないといけないね。
由紀: 講義は10時から12時までね。コンスタンツ大学もakademische Viertelはあるの?
ミヒャエル: それ質問に答えるのは実は難しいね。
由紀: どうして?
ミヒャエル: コンスタンツ大学は1966年に改革大学として設立されたんだ。そもそもこの大学は伝統的な慣習を受け継がないことにしたんだよ。でも多くの教授はakademische Viertelに慣れているので,たいていの講義ではakademische Viertelがあるね。
由紀: だとすると,最初の授業はおそらく時間通りに行った方がいいのね。
ミヒャエル: そうだね。
由紀: 語学クラスにも参加したいんだけど。
ミヒャエル: それは語学教育センターが担当しているね。それに関する情報はインターネットにも出ているよ。
由紀: わかったわ。ありがとう。

表現のポイント

akademische Viertel

das Viertelは1/4の意味で,時間を表す場合には15分のことです。他にもViertelには地域という意味もあります(学生街という意味でこのViertelが大学の会話に出てくることもあります)。

日本の大学の多くは90分授業を採用しており,それとは別に休み時間が設定されています。これに対してドイツでは120分授業になっており,それだけ聞くと大変そうです。しかしほとんどの大学ではこの会話で出てきたakademische Viertelが慣習になっており,例えば10時~12時という時間帯が指定されていると,実際には授業は10時15分~11時45分に行われます。前後の15分ずつが休み時間に充てられることになるのです。

ただし,はじめから90分の設定でシラバスに記載されている授業ではそこからさらにakademische Viertelがとられることはありません。また最初の授業で学生との合意が成立すると,最初または最後に30分の休みをまとめてとるという場合もあります。上の会話にあるように,初回だけは開始時刻に間に合うように行くのが無難と言えます。

文法のポイント

sollenとsollte

今回の会話では次のような表現が出てきます。

Dann sollte ich die erste Vorlesung vielleicht lieber pünktlich besuchen.

sollenは「~すべき」の意味ですが,「誰かから言われたのでそうすべきである」というニュアンスを含みます。上の文がもしsollであれば,誰かから言われたので時間通りに行くべきだねという意味を表します。これに対して,その接続法II式の形であるsollteが用いられると,自分がそうすべきだと思うという意味になります。上の文ではミヒャエルから直接時間通りに行くように指示されたわけではなく,ミヒャエルの話を聞いた上で由紀が自分で判断して言っているので,sollではなくsollteになっているのです。一般に,接続法II式のsolltenは助言・勧告(Empfehlungen)を表すことができ,この意味でsollenを使うことはできません。

ただし,sollteはsollenの過去形としても用いられます。もしこの場合のsollteが過去形であるとすると,誰かから言われたのでそうすべきだったという意味になります。wollenとsollenは過去形と接続法II式の現在の形が同じになるので,このようにニュアンスを掴みにくいケースが出てきます。

この接続法II式が過去の形になると,「本来...すべきだと自分が考えていたのにそうならなかった」という意味を表します。

Das sollte er nicht tun. (彼はそんなことはすべきではない。)
Das hätte er nicht tun sollen. (彼はそんなことはすべきではなかったのに。)

関連サイト・発展学習のために

    

研究関連

授業関連

HDG

Links

Weblog

follow us in feedly follow us in feedly