ガイダンス(低年次演習)

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九州大学法学部は,少人数教育を伝統的に重視しています。入学したばかりの1年生に対してはコアセミナーが前期に開講され,「発表の仕方」「議論の やり方」「レポートの作り方」などを学びます。続いて2年生の前期には低年次演習が用意されており,1年次よりはやや専門的な内容が取り扱われます。3・ 4年生を対象とする演習Ⅰ・Ⅱでは,さまざまなテーマを通して法律学・政治学の最先端の議論を学ぶとともに,自ら考え,表現する力をより高めることが目標 とされています。

低年次ゼミの歴史

  • もともと低年次ゼミは2年生向けの法政基礎演習だけでした。低年次演習は2年生向けに2年後期に開講される選択科目であり,法学部の助教(当時は助手)が担当していました。専門教育に進んだばかりの2年生を対象に,法律学や政治学の基礎的な作法を身につけてもらうことを目的としていまし た。
  • その後,1年生を対象とするゼミとして法政基礎演習Ⅰが,法学部の教授・准教授(当時は助教授)によって開講されるようになりました (2年生向けは一時「法政基礎演習Ⅱ」と改称)。1年生の後期に開講された法政基礎演習Ⅰは,社会の具体的な問題に根ざして法律学・政治学の基礎的課題を 考えること,大学における勉強の基礎的技術を身につけることに重点が置かれました。
  • 現在では1年生ゼミは「コアセミナー」という名称の全学教育科目・必修科目となっています。また2年生ゼミである法政基礎演習は,助教だけではなく,教授・准教授・講師も担当するようになりました。いずれも毎年11程度のゼミが立ち,参加人数を抑えて少人数教育を図るようになっています。

低年次ゼミ(原田ゼミ)の目標

2005年度は年金問題を素材に2年生向けのゼミ(法政基礎演習Ⅱ)を開講しました。2006年度は1年生向けに,耐震強度偽装建築物の問題 を,また2007年度は「借金」をキーワードに,法律学・政治学の基本的な考え方に接近したいと思います。まだ法律学や政治学について不案内な1年生を対象としますので,このテーマに基づくゼミ報告に入る前に,法律学の入門的な内容や,法律学の勉強の仕方についても取り扱いました。2008年度以降は低年次ゼミの開講はありません。

法律学の内容は抽象性が高く,また高校までの勉強とはやや趣が異なっています。そのため学部入学直後はなかなかなじめないかもしれません。そ の際には,ある具体例を念頭に置いて,法律学の科目やその中でのトピックがその具体例のどれに当たるのかを知ることが,ひとつのアプローチと考えます。具体例が頭の中にあれば,抽象的な内容を理解する手がかりを得ることができます。また,一つのテーマを調べることは,大学生活のなかで是非身につけておきた い知的生産の方法を体得することにもつながります。大切なのは,ゼミ学習の過程の中で自然と身につく「問題発見能力」「調査能力」「コミュニケーション能力」なのです。

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