角松ゼミ第3期(02年度)

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シラバス

基本情報

履修条件

意欲的に参加すること。行政過程論・行政救済論のいずれか一方を履修(「挑戦したけど単位取得には至らなかった」でも構いません)していることが望ましい。

授業の目的

このゼミの目的は,「自分が関心を持った問題について,自分の考えをまとめ,それを発信できる能力を身につけること」です。その目的のために,後期終了時のゼミ論文執筆(論文集を作成します)をもっとも重視します。 しかし,皆さんに論文を執筆してもらうのは,必ずしも「結果」を求めてのことではありません。このゼミでは,(1)テーマを探す(2)本や雑誌論文などの資料を収集・整理する(3)資料を理解した上で批判的に読む(4)それらについて報告し,議論する,そして最後に(5)これまで調べ,考えたことをきちんとした構成をもった文章にまとめあげるといった「過程」をむしろ重視します。「論文を作成することは,独特のアイデアを整頓し,資料をきちんと整理する技術に習熟することを意味する。........論文のテーマは,これに要する作業経験ほどに重要ではない」(ウンベルト・エコ『論文作法』)という考え方を大事にしたいと思います。(なお,ゼミ論文に対する本ゼミの考え方について,http://www.law.kyushu-u.ac.jp/~kado/semiori011016.htmlも参照してください) 

授業の概要

前期は論文執筆のための基礎能力の育成,後期は,ゼミ論執筆の具体的準備が中心になります。前期の基礎能力育成のための素材として何を選択するか,現段階では決めていません。(i)主に行政法に関係する代表的判例を読み,法的な論理構成に習熟する(ii)最近成立したいくつかの法律を分析し,その政策的背景と,それが法律の条文にどのように表現されているかを検討し,議論する などの案を考えています。
 後期は,ゼミ論文のテーマ選定から執筆に至るまで,数回の報告と議論を通じて練り上げていきたいと思います。テーマは参加者が自由に選択します。憲法や行政法の教科書に書いてあるようなテーマにとらわれる必要はありません。むしろ,いわゆる「時事問題」など,自分が積極的に関心を持てる問題を取り上げてほしいと思います。調査を進めるに従って,自ずと問題の「公法的」な切り口が見えてくるはずです。なお,これまで大橋/角松ゼミ(1999-2000年度),角松ゼミ(2001年度)でどのようなゼミ論テーマがとりあげられてきたかについて,ゼミのホームページをご参照ください。

授業計画

基本的には上に書いたとおりですが,詳細はこのシラバスの執筆段階(11月)では未確定です。
上記のゼミホームページをご覧になれば,年間計画についても,ある程度イメージが持てると思います。

授業の進め方

前期,後期とも,講義形式ではなく,参加者の報告・討論を中心として進めます。かつての大橋/角松ゼミ生が発案したモットー「一日一発言」を本年も重視します。

教科書及び参考図書

後日指示します。

試験・成績評価等

平常点とゼミ論文の評価によります。

その他

参加人数が適正規模を越えない限り,いわゆるサブゼミ参加も認めます。但し,報告・ゼミ論等で正規ゼミ生と全く同様の負担を引き受けることが条件です。 なお,本ゼミは,南野 森(憲法,2002年4月着任予定)と角松生史(行政法)の合同ゼミとして開講し,また高田英一(マネジメント担当教官)もゲストとして随時参加します(このシラバスは,角松の責任で執筆しています)。専攻分野が異なり,年齢も少しだけ(?)違う教員達が,それぞれちょっと違った角度から指導することで,皆さんが多角的・複眼的なものの見方を習得するのに役立つだろうと思っています。皆さんの積極的参加を期待します。

ゼミ参加者

研究関連

授業関連

HDG

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