paco Home>授業関連>演習科目一覧(九州大学)>村上ゼミ第21期(13年度)
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基本情報
- 授業科目名: 行政法演習
- 講義題目: 行政情報法の重要判例を読む
- 科目群: 展開(必修)科目
- 開講学期・単位数・教室・時間帯: 通年・4単位・207・火曜日5限
- 対象学年: 3・4年生
- 担当教員: 村上裕章
履修条件
行政法Ⅰ(行政過程論)を受講していることが必要です(単位取得の有無は問いません)。
この演習と並行して,前期に開講される行政法Ⅱ(行政救済論)を受講することを推奨します。
授業の目的
「考える力」「書く力」「議論する力」を高めることがこの演習の目的です。
法律学を学ぶ上では,基礎的な概念や考え方を理解し,時には覚えることも重要なステップではあります。しかし,変化の激しい現代社会においては,大学で学んだ知識はすぐに古くなってしまいます。社会に出た後にみなさんが遭遇するさまざまな問題を解決するためには,いろいろな情報源から情報を収集し,分析し,自分の見解をまとめ,それを表現し,相手に対して説得的に説明し,議論する力を在学中に身につけておくことが重要と考えます。この演習では,行政法に関係する問題を素材に,こうした能力を伸ばすことを最大の目的としています。
授業の概要・授業計画
前期
行政法Ⅰで勉強したように,現代社会においては,情報公開や個人情報保護の重要性がますます高まっています。そこで前期には,行政情報法(情報公開・個人情報保護)に関する重要判例を取り上げて,議論したいと考えています。この作業を通してゼミ生の一人一人の「考える力」を高めることを目標とします。具体的な計画は以下の通りです(参加人数によっては変更の可能性があります)。
- 第1回 オリエンテーション・模範報告
- 第2回 情報公開と個人情報保護の関係
- 第3回 個人情報
- 第4回 法人等情報
- 第5回 国家安全情報・公共安全情報
- 第6回 審議検討情報・事務事業情報
- 第7回 部分開示・文書不存在
- 第8回 存否応答拒否・権利濫用
- 第9回 理由付記とその効果
- 第10回 情報公開争訟
- 第11回 情報公開法の改正
- 第12回 本人情報の開示請求
- 第13回 本人情報の訂正請求
- 第14回 住基ネットと共通番号制度
後期
後期はゼミ論文を執筆します。自分の興味・関心に応じてテーマ(行政法に関係するものに限りません)を選択し,様々な情報源を利用して調査を行い,自分なりの解決策をまとめていく過程で,「考える力」「書く力」「議論する力」の向上を図りたいと思います。テーマについては,学生サロンに置かれている過去のゼミ論文集を参考にしてください。
授業の進め方
担当者がテーマについて報告を行い,それを素材に参加者全員で議論します。前期はグループごとの報告,後期は個人での報告を予定しています。
その他,受講者の希望に応じて,ゼミ合宿・合同ゼミ・裁判の傍聴・行政機関の見学などを行うことも考えています。2012年度は,ゼミ合宿と地熱発電所の見学などを行いました。
教科書及び参考図書
ゼミの冒頭で紹介します。さしあたり,行政法の教科書の情報公開・個人情報保護の箇所を読んでおいてください。
試験・成績評価等
演習における報告と,年度末に作成するゼミ論文集に掲載する論文により評価します。出席は当然の前提です。無断欠席した場合には,以降の演習への出席は認めず,単位を認定しません。
その他
大学時代の4年間は人生の中で最も能力が伸びる時期の一つです。ゼミ論文を執筆するためにはそれなりの努力が必要ですが,書き上げることによって確実にパワー・アップすることができます。本演習の目的に共感し,大学生活で何かを達成したいと望んでいる意欲的な学生の参加を期待しています。
参加者
- 幹事:井田壮彦(4年生),岸俊介(3年生)
- 4年生:井田壮彦,梶原正太郎,柴田洋輔,端慶山広大,辻めぐみ,藤原一登,宮本大,山崎浩司
- 3年生:小田遼太朗,上妻潤己,岸俊介,徳永麟太郎,原伸之,廣林愛子,松枝弘樹