フライブルク(Freiburg)

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フライブルクの位置

フライブルクはバーデン=ビュルテンベルク州(Baden-Württemberg)に属する,人口20万を超えるこの地域の中核的な都市です。黒い森(der Schwarzwald)の西側の入口部分に位置しており,黒い森の首都(die Hauptstadt des Schwarzwalds)と呼ばれることもあるそうです。フライブルクは州に4つある行政管区(Regierungsbezirk)の一つであるフライブルク行政管区の中心都市で,コンスタンツ(Konstanz)もこの行政管区の中に入っています(州内にはこの他にシュツットガルト(Stuttgart)・カールスルーエ(Karlsruhe)・チュービンゲン(Tübingen)の各行政管区があります)。フランス・スイスとの国境に近く,鉄道によるアクセスの利便性も高いです。

フライブルクという名前の都市はスイスにもあります。そこでドイツのフライブルクは正式にはフライブルク・イム・ブライスガウ(Freiburg im Breisgau)と言います。ただし,スイス側のフライブルクはそのフランス語読みのフリブール(Fribourg)の呼称の方が知られているので,単にフライブルクと言った場合にはドイツのフライブルクを指していることが多いです。

環境都市フライブルク

フライブルクの旧市街を流れる水路

フライブルクと言えば,日本では環境都市として極めて知られています。そのきっかけになったのは,1970年代に顕在化した酸性雨による黒い森の被害です。日本でも酸性雨被害を示す資料映像として,しばしば枯れ木ばかりの黒い森の映像が流れました。しかし現在の黒い森は文字通りの状態にほぼ復元されているようです。

フライブルクの旧市街は人口規模の割にはコンパクトです。この旧市街の中心的な通りにはトラムが走っており,旧市街の中での自動車交通は制限されています。そのため旧市街の中は自動車の排気ガスに悩まされることはほとんどありません。また旧市街には細い水路が縦横に張り巡らされており,その清流もまた旧市街に清楚なイメージを与えてくれます。

フライブルクの現在

フライブルクの大聖堂の内部

フライブルクは他地域との鉄道アクセスが発達しています。ICEの停車駅であり,ICEを利用するとフランクフルトまで約2時間,スイスのバーゼルまでは約45分で移動できます。そのため,フライブルクへの空路は,フランクフルト空港とスイス・フランスのバーゼル空港の双方が利用できます。

規模の大きなフライブルク中央駅(Freiburg Hauptbahnhof)を出て数分歩くと旧市街地に入ります。旧市街は人口規模の割には小さいですが,その中にさまざまな店が入っており,品揃えはこの地域では一番よいようです。ドイツで三番目に古いフライブルク大学も駅から至近のところにあります。さらに旧市街を進んでいくと,その中心に高くそびえているのが大聖堂(Münster)です。外から見てもその威風堂々ぶりに圧倒されますが,内装もまた非常に美しいものになっています。大聖堂の周囲にはレストランやホテルなどが建ち並んでおり,日曜日以外は朝市が開催されています。黒い森の豊かな恵みを感じさせるものが所狭しと並べられています。

    

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