ニュルンベルク(Nürnberg)

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ニュルンベルクの位置

ニュルンベルクは人口約50万人のバイエルン州第2の都市です。フランケンワインで知られるフランケン地方の中心都市で,日本からの観光客も多く訪れます。分権的な構造で知られるドイツの中で,バイエルン州は州都ミュンヘンに一極集中する傾向にあります。そのため第2の都市であっても人口規模は他州の同程度の都市に比べてそれほど大きくありません。

ニュルンベルクの周辺には,音楽祭で知られるバイロイト(Bayreuth),ドナウ川沿いの美しい街レーゲンスブルク(Regensburg),そしてオーストリアとの国境の街パッサウ(Passau)などがあります。ロマンチック街道にも近く,日本の団体旅行客がしばしば訪れるヴュルツブルク(Würzburg),ローテンブルク(Rothenburg),ネルトリンゲン(Nördlingen)といった街が比較的近くにあります。

歴史と芸術の街 ニュルンベルク

ニュルンベルクの街並み

ニュルンベルクは古くから神聖ローマ帝国の重要都市のひとつで,13世紀には帝国自由都市の地位を得ています。また神聖ローマ帝国の皇帝がしばしば居住地として選択したため,帝国の中心都市としても発達しました。ニュルンベルクがバイエルンに属したのはナポレオンの侵攻後のことで,ドイツにおける産業革命以降は,バイエルンを代表する工業都市となり,現在に至っています。

ニュルンベルクと言えば思い浮かぶのが画家のデューラー(Albrecht Dürer)です。デューラーは16世紀に活躍したドイツの画家で,ニュルンベルクにはデューラーの家が残っており,現在ではデューラーの展示館となっています。またニュルンベルクはおもちゃの街としても知られます。デューラーの家の近くにはおもちゃ博物館もあります。

ニュルンベルクで忘れることができないのは,ナチスとの関係です。バイエルンはナチスの地盤でもありましたが,中でもニュルンベルクはナチスの党大会が開かれた場所としても知られます。ユダヤ人から市民権を奪う法律の名前は「ニュルンベルク法」と呼ばれています。このナチスとの結びつきからニュルンベルクの空爆の被害は著しく,その歴史を知った上で現在の街の様子を見ると,再建に費やされた莫大な労力と時間を思わずにはいられません。

ニュルンベルクの現在

クリスマスマーケットが開かれるFrauenkircheの前の中央広場

ニュルンベルクにはさまざまな美術館・博物館があります。ナチスドイツの様々な展示を見ることができるDoku-Zentrumはニュルンベルク駅から市電(Tram)を使って15分程度で到着するやや郊外にあります。ドイツの歴史を考える上では必見の場所と言えるでしょう。他にも珍しいものとして,鉄道博物館(DB-Museum)があります。ニュルンベルクはドイツ最初の鉄道が開通した場所でもあるためです。

ニュルンベルクを代表するのがクリスマスマーケットです。その時期になるとドイツ中のみならず世界から観光客が訪れます。クリスマスマーケットのマスコットであるクリストキント(Christkind)は毎年新たに選ばれ,クリスマスマーケットを盛り上げます。

    

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