Abschlussparty

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由紀のコンスタンツ滞在もそろそろ終盤になってきました。

Skizze

パーティーのチラシMichael: Hast du Zeit am nächsten Samstag?
Yuki: Ja, wahrscheinlich. Aber, warum?
Michael: Einer von meinen Freunden hat vor, eine Abschlussparty zu geben, denn wir können ja nur noch zwei Wochen in Konstanz bleiben.
Yuki: Ah, gute Idee! Ich komme auch.
Michael: Prima! Kannst du um 18 Uhr zur Studentenwohnheim Sonnenbühl West kommen? Wir kochen das Essen dort.
Yuki: Aber ich weiß nicht genau, wo Sonnenbühl West ist.
Michael: Dann hole ich dich um Viertel vor sechs ab!
Yuki: Alles klar, danke! Soll ich was mitbringen?
Michael: Wir haben genug Essen und Getränke für die Party. Aber wenn du Lust hast, Sushi zu machen, würden sich die Leute sicher sehr freuen.
Yuki: OK. Dann bis Samstag! Tschüss!
Michael: Ciao!

日本語訳は次の通りです。

ミヒャエル: 次の土曜日,時間ある?
由紀: うん,たぶん。でもどうして?
ミヒャエル: 友達のひとりが,お別れパーティをする計画なんだよ。僕たちがコンスタンツにいられるのももうあと2週間しかないからね。
由紀: ああ,いい考えだね。私も行くわ。
ミヒャエル: よかった! 18時に学生寮のゾンネンビュール・ヴェストに行ける? そこで料理をするんだよ。
由紀: でも,ゾンネンビュール・ヴェストがどこにあるか正確には知らないわ。
ミヒャエル: それなら,6時の15分前に迎えに行くよ。
由紀: わかったわ,ありがとう。何か持っていく方がいい?
ミヒャエル: パーティーのために十分な量の食べ物と飲み物は準備するつもりだよ。でも寿司を作って持ってきてくれれば,みんなとても喜ぶと思うよ。
由紀: わかったわ。では土曜日に,じゃあね!
ミヒャエル: バイバイ!

表現のポイント

「行く」と「来る」

日本語とドイツ語の表現に違いが出る著名な例の一つが,「行く」と「来る」です。今回のSkizzeでも次のような表現が出てきています。

Ah, gute Idee! Ich komme auch.
(ああ,いい考えだね。私も行くわ。)
Kannst du um 18 Uhr zur Studentenwohnheim Sonnenbühl West kommen?
(18時に学生寮のゾンネンビュール・ヴェストに行ける? )

kommenとgehenのどちらを使うかは,基本的には話者の視点がどこにあるかによります。最初の例では2人はパーティーについて話しているので,視点はパーティー会場にあります。そこに向かって移動することになるのでkommenが使われています。同様のことは次の文章にも言えます。この文脈でgehenを使うと,パーティー会場から出て行くという意味になってしまいます。

電話がかかってきたときの会話でも同じことが言えます。話題は相手の場所に行くことなので,日本語では「行きます」でもドイツ語ではkommenになります。

Kommen Sie zu mir? (私のところに来ますか?)
── Ich komme gleich! (すぐ行きます

「行く」と「来る」の使い分けはこれだけにとどまりません。「持っていく」「持ってくる」「連れて行く」「連れてくる」といった表現の中にも「行く」と「来る」があります。この選択でも基本的には上で説明した原則が当てはまります。

Dann hole ich dich um Viertel vor sechs ab!
(それなら,6時の15分前に迎えに行くよ。)
Soll ich was mitbringen?
(何か持っていく方がいい?)

最初の文ではholenとabholenが対になっています。この2つの表現は日本語の「行く」と「来る」の違いとは少しずれた使い分けになっており,何らかの準備行為があればabholen,なければholenが使われます。誰かを迎えに行くためにはそこに行くという準備行為が必要なので,迎えに行くのはabholenです。

次の文ではmitbringenとmitnehmenが対になっています。bringenとnehmenがちょうどkommenとgehenの対応関係に似ています。bringenは話者が想定しているところに向かっていくイメージ,nehmenは今いるところを中心にそこから移動するイメージです。ここではパーティー会場を想定した上で,そこに何かを持っていくということになるので,bringenが使われます。分離前綴りのmit-は,ここでは従属的な目的(ついで)のニュアンスを表しています。

Kann ich etwas mitnehmen?
(何か持っていきましょうか?)

これに対して,例えば,今台所にいて,準備ができた食べ物をテーブルまで運びましょうか,という場合には上の表現が用いられます。これは話者が今いるところを出発点に,そこからある地点まで移動するという動作を想定しているからです。

文法のポイント

zu不定詞の用法

今回のSkizzeの中では2箇所でzu不定詞を使った表現が出てきました。

Einer von meinen Freunden hat vor, eine Abschlussparty zu geben.

上の例でzu不定詞は,動詞vorhaben(計画する)の目的語としての役割を果たしています(名詞的用法)。現在の正書法ではzu不定詞句の前のコンマは必須ではありませんが,zu+動詞の原形だけで終わる場合を除き,コンマを打つ方が読み手には分かりやすいと言われています。

Aber wenn du Lust hast, Sushi zu machen, würden sich die Leute sicher sehr freuen.

次の例では,zu不定詞が-e Lust(意欲)の内容を説明する形容詞の役割を果たしています(形容詞的用法)。zu不定詞の形容詞的用法が見られる代表的な名詞は他に,Angst(不安),Zeit(時間),Plan(計画),Bereitschaft(覚悟)などです。

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