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由紀はゼミのことで先生に電子メールを書きました。

Skizze

長期貸出(Handapparat)Lieber Herr Schmidt, 

vielen Dank für Ihre Hilfe in Bezug auf mein Referat in Ihrem Seminar. 

Nachdem ich nach einem Buch gefragt hatte, das ich für mein Referat unbedingt brauche, habe ich es in der Bibliothek gesucht. Ich konnte das Buch dort leider nicht finden, weil es ausgeliehen ist. Dem Onlinekatalog der Bibliothek zufolge ist das Buch im Handapparat von Ihnen. 

Ich würde Sie gerne fragen, ob das Buch im Handapparat bei Ihnen steht. Wenn das der Fall ist, würde ich mich sehr freuen, wenn ich es kurz benutzen könnte; ich müsste andernfalls das Buch in Ausland bestellen.


Viele Grüße
Yuki Nakagawa

日本語訳は次の通りです。

親愛なるシュミット先生

先生のゼミでの私の報告についていろいろと助けていただきありがとうございます。

ゼミでの報告に是非必要な本についてお尋ねした後,それを図書館で探しました。しかしその本が借りられているために,残念ながら図書館でそれを見つけることができませんでした。オンラインカタログの情報からすると,その本は先生の長期貸し出しになっているようです。

この本が先生の長期貸し出しになっているかどうかをお確かめ願えますでしょうか。もしそうであれば,短期間私にお貸しいただけると幸いです。この本は海外に発注するしか手に入らないようです。


中川由紀

表現のポイント

ドイツ語での電子メールの書き方

ドイツ語の電子メールの基本的なスタイルは次の通りです。

冒頭と最後の挨拶は日本語の拝啓→敬具,前略→草々のように対応関係があります。

冒頭の挨拶部分最後の挨拶部分
正式の表現(面識なし) Sehr geehrter Herr Schmidt,
Sehr geehrte Frau Schmidt,
Mit freundlichen Grüßen
Mit freundlichem Gruß
一般的な表現(面識あり) Lieber Herr Schmidt,
Liebe Frau Schmidt,
Viele Grüße
Beste Grüße(ややフォーマル)
友人同士 Hallo Jana, Herzliche Grüße
Liebe Grüße

他に,冒頭の挨拶部分においては,Guten MorgenやGuten Tagといった表現が使われることがあります。また会社などに出す場合にも同じ表現が使われます。

正式なメールでは相手の肩書き(Professorなど)や学位(Dr.)を付加することがありますが,あまり一般的ではないようです。

英語のメールでは,I hope this email finds you well.のような表現をはじめに用いることがありますが,ドイツ語のメールではこのような表現は用いられません。ドイツ語のメールで目立つのは,このSkizzeでもあるように(これまでの協力や好意に対する)御礼の言葉から話を始める方法です。

文法のポイント

丁寧な表現

ドイツ語で丁寧に表現をしたい場合にしばしば使われるのが接続法II式です。今回のSkizzeでも次のような表現がありました。

Ich würde Sie gerne fragen, ob das Buch im Handapparat bei Ihnen steht.

würdeはwerdenの接続法II式で,英語のwouldに相当します。「~したい」という意味をドイツ語で丁寧に表現するのにはmöchteがポピュラーですが,相手を巻き込む動作の場合にはあまり丁寧な表現に聞こえません。その場合にはwürde/wollte gerneのような別の表現を使った方が適切です。

○ Ich würde/wollte deshalb gerne von Ihnen wissen/erfahren, ob...
× Ich möchte deshalb von Ihnen wissen/erfahren, ob...

丁寧さを表すのに話法の副詞を挿入することもしばしば行われます。上の文章ではgerneがそれにあたります。他にも次のような例があります。

Ich möchte Sie nun fragen, das Buch im Handapparat bei Ihnen steht.
Könnten Sie mir vielleicht sagen, das Buch im Handapparat bei Ihnen steht?

これらの1単語が加わるだけで,発言の印象は随分変わります。

Wenn das der Fall ist, würde ich mich sehr freuen, wenn ich es kurz benutzenkönnte.

「...してもらえると嬉しいのですが」を表す表現としては次の2つが考えられます。

上の表現は,してもらうことを強く願うニュアンスが出ます。そのためコンテクストによってはやや丁寧でない印象を与えることがあります。下の表現の方が日本語で「...してもらえると有り難い」と言うのに近い感じを表せます。

sich freuenは前置詞によって意味が変わることで知られる表現ですが,接続法II式を用いる場合には気をつけるべきことがあります。

○ Ich würde mich freuen darüber, dass ich eine Rückmeldung erhalten könnte.
× Ich würde mich freuen darauf, dass ich eine Rückmeldung erhalten könnte.
(お返事を頂けると嬉しいのですが。)

もし直説法を使う場合にはIch freue mich darauf, dass... のように前置詞aufを使う方が正しいです。aufと組み合わせることで,まだ起きていない将来のことを期待するという意味になるからです。しかし接続法II式では,ある事実を事実でないと表現することで丁寧の意味を表すので,事実として起きていることに対してそれを喜ぶという意味のüberを用いることになります。

相手がいつも返事をくれる場合に上記の表現を使うと,逆に返信を期待していないというニュアンスが出る恐れがあります。この場合には以下のような表現を使う方が適当です。

Über eine baldige Antwort würde ich mich sehr freuen. 
(すぐにお返事を頂けると嬉しいです。)

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