Auf dem Wochenmarkt

paco Home>HDG>ドイツ語入門>Auf dem Wochenmarkt

由紀は朝市に買い物に来ています。

Skizze

コンスタンツの朝市Yuki: Morgen!
Gemüsehändler: Morgen! Bitte schön!
Yuki: Ich hätte gern ein Kilo Gala, ein Kilo Tomaten und eine Schale Erdbeeren.
Gemüsehändler: Was noch?
Yuki: Haben Sie heute reife Mangos?
Gemüsehändler: Ja, habe ich. Diese Mangos hier sind sehr süß. Wann wollen Sie sie denn essen?
Yuki: Bald – Morgen oder Übermorgen.
Gemüsehändler: Dann würde ich Ihnen diese eher festere hier geben.
Yuki: OK. Dann nehme ich die.
Gemüsehändler: Wie wäre es mit ein paar Kirschen? Die hier sind sehr frisch und süß.
Yuki: Kann ich eine probieren?
Gemüsehändler: Ja, natürlich.
Yuki: Hmm, ja, wirklich sehr süß! Also ein halbes Kilo, bitte.
Gemüsehändler: Noch einen Wunsch?
Yuki: Danke, das wäre alles.
Gemüsehändler: Vielen Dank! Das macht 20 Euro 10, aber für Sie 20 Euro.
Yuki: Danke!
Gemüsehändler: Tschüss! Schönes Wochenende!
Yuki: Danke, gleichfalls!

日本語訳は次の通りです。

由紀: おはよう!
八百屋: おはよう! 何にする?
由紀: ガラ(リンゴの種類の名前)1kgとトマト1kg,いちご1パック下さい。
八百屋: 他には?
由紀: 今日は熟れたマンゴーはありますか?
八百屋: ああ,あるよ。このマンゴーはとても甘いよ。ところでいつ食べるの?
由紀: すぐに...,明日か明後日に。
八百屋: では,この固い方がいいだろうね。
由紀: わかりました。ではそれをもらいます。
八百屋: さくらんぼはどう? これはとても新鮮で甘いよ。
由紀: 試食できますか?
八百屋: もちろん。
由紀: うーん,本当に甘いですね。では500g下さい。
八百屋: 他には?
由紀: これだけです。
八百屋: 毎度あり! 20ユーロ10セントだけど,20ユーロでいいよ。
由紀: ありがとう!
八百屋: では! よい週末を!
由紀: ありがとう! よい週末を!

表現のポイント

話法の不変化詞

ドイツ語において話者の気持ちを伝えるのにしばしば用いられるのが,イントネーションと話法の不変化詞(Partikel)です。ドイツ語におけるイントネーションは話者の気持ちを伝達する手段としての意義が英語の場合よりも大きいです。また話法の不変化詞はあってもなくても大意には差がないため初級の段階では無視しがちになりますが,中級以降ではその働きに注目して使い方を観察することが重要です。

今回のSkizzeで出てきている話法の不変化詞の機能を見てみましょう。

Wollen Sie sie denn essen?

dennは疑問文とともに使われ,相手を問い詰める印象を和らげる機能があると言われます。しばしば日本の文法解説書などで「一体」という訳がみられますが,あまり適切な訳語ではありません。この文脈においては,どのマンゴーが適当かを判断するために必要なので質問するけれども,というニュアンスが,このdennによって表されています。

Hmm, ja, wirklich sehr süß! Also ein halbes Kilo, bitte.

alsoは会話文でも書き言葉でも頻繁に用いられる話法の副詞です。前に言ったこととの関連性を示す場合に使われ,deshalbやdeswegenほどの論理的な因果関係を持たないときに利用されます(日本語訳としては「では」が適切です)。書き言葉でalsoが出てきた場合には,その文は前の文章の言い換えであることを意味しています(日本語訳としては「つまり」などが適切です)。

他にも次のような話法の不変化詞があります。

相手の申出を断るDanke

日本語では,相手の申出を受ける場合と断る場合では,一般に次のような表現が使われます。

もうすこしいかがですか?
──ありがとうございます。いただきます。
──いいえ,もう十分です。

これに対してドイツ語では次のような表現が用いられます。

Möchten Sie noch etwas?
── Gerne!
── Danke!

相手から何かを勧められた場合にDanke!と返すと,それは拒絶の意味だと受け取られます。Ja, danke!と言えば誤解はされませんが,ドイツ人はたいてい怪訝な表情をします。今回のSkizzeに出ている

Gemüsehändler: Noch einen Wunsch?
Yuki: Danke, das wäre alles.

でも,由紀はDanke!と一言言うだけで,もう買うものはないというニュアンスを表せます。

文法のポイント

買い物でも使う接続法II式

接続法II式は丁寧のニュアンスを表すことはよく知られています。ドイツ語では,顔なじみの人から買う朝市のような場合であっても,しばしば接続法II式が使われます。今回のSkizzeでも3箇所で使われています。

Ich hätte gern ein Kilo Gala, ein Kilo Tomaten und eine Schale Erdbeeren. 
Wie wäre es mit ein paar Kirschen?
Danke, das wäre alles.

最初のIch hätte gern... は「~をください」という場合に用いられる丁寧な表現です(..., bitte! や単に欲しいものを上昇イントネーションで言うだけでも伝わります)。次のWie wäre es mit...は「~はどうですか」と相手に提案をする表現です。これは買い物だけではなく提案一般でしばしば使われます。最後のDas wäre alles. は「これで全部です」という意味で,注文が終わったことを伝える表現です。先ほども説明したようにDanke!の一言だけでも同様のニュアンスが伝わります。

関連サイト・発展学習のために

    

研究関連

授業関連

HDG

Links

Weblog

follow us in feedly follow us in feedly