ベルン(Bern)

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ベルンの位置

ベルンがスイスの首都であることは意外と日本人には知られていません。ニュースではむしろジュネーブやチューリッヒといった都市名の方が頻繁に出てくるためでしょう。ベルンはスイス第4の規模の都市であり,首都に人口が集中していないこと自体,分権型国家スイスの特色を示していると言ってよいでしょう。

ベルンはスイスの中央部の北西寄りの場所にあり,ドイツ語圏の中ではかなり西側にあたります。チューリッヒ・ジュネーブ間を結ぶ幹線沿いにあるため,どちらの街にもスムーズにアクセスすることができます。

世界遺産の都市 ベルン

ベルンの中心部にあるスイス連邦議会

ベルンは,フライブルクコンスタンツなど南ドイツからスイスにかけての歴史のある都市を多く建設したことで知られるツェーリンゲン(Zähringen)家により建設され,13世紀には帝国自由都市となります。その後ベルンはスイス連邦の中心的な都市として,スイスの自治や領土拡大に力を尽くすことになります。1848年にスイス連邦の首都となり,2つの世界大戦を中立の立場で乗りきったため,ベルンの街並みはいまでも中世の都市の雰囲気を伝えています。

ベルンはアーレ川に突きだした半島に築かれた街です。街全体が世界遺産になっており,古い建物が整然と建ち並んでいます。他方でベルン駅はとても近代的ですし,古い建物の中は改装されてさまざまな店や事務所が入っています。

ベルンの現在

アーレ川とベルン旧市街

ベルン駅を出てバス・トラムの乗り場の方に向かっていくと,トラムが走るメインストリートに出ます。この通りは,シュピタール通り(Spitalgasse),マルクト通り(Marktgasse),クラム通り(Kramgasse),ゲレヒティヒカイト通り(Gerechtigkeitsgasse)と名称が次々と変わっていきますが,この通り沿いに歩いて行くと,世界遺産の街並みを楽しむことができます。そのまま橋を渡って左手の丘に登っていくと,バラ園(Rosengarten)があり,ここからアーレ川の美しい流れと世界遺産ベルンの街並みとを一度に眺めることができます。

ベルンには博物館・美術館も多くあります。メインストリート(クラム通り)には,アインシュタインが特殊相対性理論を発表したときに住んでいた家が展示館となっています。歴史博物館・自然史博物館は旧市街から南に外れたところにあります。また旧市街の北側にはベルン美術館があり,特にスイスにゆかりのある芸術家の絵画が多く展示されています。

    

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