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2020年度第1回GNL科研研究会

科学研究費基盤研究A「グローバル法・国家法・ローカル法秩序の多層的構造とその調整法理の分析」(GNL)の2020年度第1回研究会(研究代表者主催)を,2020年9月18日(金)にオンライン(ZOOM)で開催しました。分担研究者等約15名が参加しました。

○今年度の研究計画
コロナ禍後の状況を踏まえ,今年度(以降)の各チームの研究の方針や,各チーム主催の研究会の企画について,8月に開催された各チームの会議を踏まえ,チーム代表者から報告がありました。

○「フィデューシャリーとしての行政―行政国家の正統性をめぐって」(興津征雄・神戸大学教授)
委任立法・行政裁量・独立行政委員会ほか,民間化やグローバルガバナンスの進展にも至る行政国家化の現象において,国民を淵源とする正統性が議会から直接調達できない活動の正統性をどのように説明するかという問いに対して,「利益」に着目した説明方法が提示されました。具体的には,被影響利益原理を手がかりに,利害関係者の利益が実際に考慮されたかをチェックするために,信認政府モデル(信任関係)に基づくアカウンタビリティを要求する構想で,この枠組でグローバルガバナンスにおけるアカウンタビリティの問題が具体的に検討されました。討論の中では,分担研究者のさまざまな専門分野の観点から,「利益」の性質や内容確定,「代表」の意味,契約と信託の関係,信認義務の根拠など,幅広い点が取り上げられました。

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