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第12回 ゼミ論文経過報告4

本日のゼミでは,ゼミ論文構想経過報告の4回目を行いました。

内山さんからは,Bリーグの選手が日本代表に招聘されることについて,自己決定権が保障されていないことへの問題意識に基づいて,組織法的な分析をまじえて報告していただきました。
武藤さんからは,人工妊娠中絶制度の指定医師制度や配偶者の同意条件の概要や私見を詳しく報告していただきました。
高橋さんからは,運動部活動における体罰やハラスメントについて,その定義から関係判例まで幅広く報告していただきました。

論文執筆に向けて調査が進んでいるうえに,私見まで視野に入っている人が多かったです。提出まで期限も迫ってきているので,私もがんばっていきたいと思います。(牧田)

第11回 ゼミ論文経過報告3

第11回(12/12)のゼミでは,ゼミ論文経過報告の3回目が行われました。今回の発表者は籏谷さん,原田さん,原さんでした。

籏谷さんは「AI 生成物と著作権」と題し,画像生成AIが作成したコンテンツの権利保護について,その意義と現行法での保護可能性,今後の立法論などについて発表してくれました。
用語の定義を明確にしておくべき,立法論や私見を述べる際は必ず先行研究を踏まえて既存の考え方に上乗せする方がよい,という指摘や,AIが著作権を持つが著作権者は利用者というのはズレがあるため,著作物であるが権利の帰属は置いておくということで解決がはかれないか,などのアドバイスをいただきました。

原田さんは賭博罪の要件と保護法益についての議論を報告してくれました。
賭博罪の解釈論に加えて,最高裁が賭博罪の保護法益を「勤労の美風」としたことを,IR法によるカジノや風営法で正当化がはかられているパチンコがどう克服しているかも含めて考えてはどうかとのコメントがありました。

原さんは「リニア認可取消訴訟における原告適格の拡⼤可能性」と題し,東京地裁による中間判決での原告適格の判断について,判例学説の展開を踏まえて紹介してくれました。拡大の可能性というよりは既存の議論の中で「勝ち筋」があるかを考えた方がいい,原告適格の判断においてはまず行政法規の解釈を土台とすべき,アセスメントの範囲は条例や省令といった基準によるものか事業者が自由に決められたのか調べてはどうか,などの指摘がありました。

次回(12/19)は経過報告の4回目です。ゼミ論文の提出まであと1ヶ月となり,提出方法や書式について連絡がありました。いざ文章を書き出してみるとなかなか書けない,途中でよく分からなくなることも多いとのことなので,早めに具体的なレイアウトや本文の下書きを作り,残りの期間で不十分な点を埋めていくというやり方を参考にしたいと思います。(鎌原)

2023年度第2回GNL科研研究会

科学研究費基盤研究A「グローバル法・国家法・ローカル法秩序の多層的構造とその調整法理の分析」(GNL)の2023年度第2回研究会(研究代表者主催)を,2023年12月9日(土)・10日(日)にオンラインで開催し,分担研究者等19名が参加しました。

今回の研究会では,本科研のまとめとして出版する予定の研究書に掲載する論文の構想を報告して頂き,意見交換しました。1人30分程度であったものの,多様なテーマや新たな議論が多く提示され,非常に刺激的でした。

第10回 ゼミ論文経過報告2

本日のゼミでは,ゼミ論文構想経過報告の2回目を行いました。

横井さんからは,登山道や探勝路で土砂災害が発生した場合に,どこまで国賠法の対象となるのかについての報告をしていただきました。
今井さんからは,終末医療に関する現在の概況およびガイドライン,法制化の動きについて報告をしていただきました。
私(牧田)からは,道路交通法によって自動運転を管理する場合に,どのような法制度が考えられるかにについて報告をしました。
林さんからは,地熱発電の周囲の環境に及ぼしうる影響について,どのように法的に対応していくかについて報告をしていただきました。

全体的に,取り上げるテーマは面白くとも,その中で方向性をどのように決めて結論をどのように出すのかは,論文を書くうえで難しいと感じました。論文提出まで残り1ヶ月ほどなので,対象や手段をどのように絞っていくかを意識して,がんばっていきたいと思います。(牧田)

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