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paco Home>ernst>2016年6月

第11回 テーマ報告① コンパクトシティ

今回は,コンパクトシティについて発表が行われました。
人口減少社会への対応策として規定路線となりつつも,一方で多くの課題を抱えているコンパクトシティについて,郊外をどうしていくのか,どう動機付けしていくのか,居住の自由との兼ね合い等の観点を中心に議論がされました。
まちの資源や特徴を捉え,それに適したまちのあり方を多角的に考えていくことが重要だと感じました。(大野)

第10回 判例評釈④ 土地区画整理事業計画

今回は,土地区画整理事業計画の決定の処分性に関する発表がありました。
土地区画整理事業における事業計画という非完結型計画がもつ効果やその成熟性を中心に議論が進みました。
単に明確に成熟性があるかだけでなく,実効的に権利救済が可能である時点がいつか,という点も重要な要素なのだと気付かされました。(松浦)

第9回 判例評釈③ 指定確認検査機関

今回は,指定確認検査機関による建築確認について,取消訴訟から国賠訴訟への訴えの変更の可否を扱う判例評釈の発表がありました。
行政が委託した事務の責任を誰が負うかについて,いくつもの学説を踏まえ,議論が行われました。(大野)

政策実現過程のグローバル化

6月13日に日本銀行金融研究所で開催された日本銀行金融研究所セミナーにおいて,「政策実現過程のグローバル化」と題する講演をさせて頂きました。

講演では,公法学におけるグローバル化論の背景を示した上で,立法・執行・紛争解決のそれぞれの局面でグローバル化論が既存の理論をどのように変容させる可能性があるかを扱いました。その後の質疑応答では,国際金融市場規制,なかでもバーゼルI・II・IIIの法的性格の問題や,EUにおける金融規制の特色・課題が議論されました。

講演に際しては,日本銀行金融研究所制度基盤研究課法制度研究グループの方々にお世話になりました。ありがとうございました。

第1回ERG科研研究会

今年度より採択された科学研究費基盤研究B「政策実現過程のグローバル化に対応した法執行過程・紛争解決過程の理論構築」(ERG科研:Enforcement and Dispute Resolution in the Globalized World) の第1回研究会を同志社大学司法研究科で開催しました。

【6月11日(土)】

○「グローバル化論のこれまでとこれから」(原田大樹[研究代表者])

本科研に先行する基盤研究B「グローバル化に対応した公法・私法協働の理論構築──消費者法・社会保障領域を中心に」(PPG科研)の成果を踏まえつつ,これまでのグローバル化論が明らかにしてきたことと,これから明らかにすべきことを提示しました。

○「グローバル行政法(Global Administrative Law)研究の現状と課題」(興津征雄[研究分担者])

2014年秋から約1年間のニューヨーク大学における研究滞在を踏まえ,現在のグローバル行政法論が何を目指そうとしているのか,そこから我々は何を学ぶべきかが報告されました。

【6月12日(日)】

○「民法学から見たグローバル化論」(吉政知広[研究分担者])

民法学がグローバル化論に対してこれまでどのように応接してきたのか,その背景にはどのような事情があるのかを,「正統性」や「多元性」といったキーワードに着目して論じる報告でした。

○今後の研究方針等の決定

初年度に取り組むべきことを確認し,中期的な報告・公表の機会についても検討が行われました。

第8回 判例評釈② 公共施設管理者の同意

今回は,開発許可に係る公共施設管理者の合意について,判例評釈の発表がありました。
開発許可に係る行政庁の合意に処分性を含むか否かに関して,公共施設管理者および開発許可を申請しようとする者の権利を軸に議論が展開しました。
時代に沿って処分性の可否が変動する様が,その時代背景に即して反映されている点が面白いと感じました。(松浦)

第7回 判例評釈① 二項道路指定

今回は,二項道路指定についての判例評釈の発表がありました。
一括指定の処分性の成否について,肯定論を採る最高裁判決と否定論を採る原審や学説双方の根拠について議論されました。
紛争解決のために適切な判断をくだすというのは難しいことだと思いました。(大野)

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