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paco Home>ernst>[京大]行政法演習9期(21年度前期)

第14回 仮の救済

本日のゼミでは「仮の救済」についてのテーマ報告がハイブリッド形式で行われました。

伊藤さんは執行停止の概要や制度の変遷,仮の義務付けの要件や性質を判例を踏まえながら比較して説明してくれました。
中野さんは内閣総理大臣の異議に関する違憲論,仮の差止めの要件と他の仮の救済との関係に焦点をあてて説明してくれました。

報告の後は2つのグループに分かれて質疑応答を行い,全体で内容を共有し,原田先生に解説をしていただきました。要件を定めた条文文言の違いと実質の差に関する質問が多くあり,3つの手段を比較しながら議論することができたと思います。

前期のゼミは今回で終わりです。オンラインが続いた時期もあり,いつも通りとはいかないことも多かったですが,原田先生をはじめとしたゼミの皆さんのおかげで,大きな問題なくゼミに参加できたと思っています。後期はゼミ論文の執筆があります。前期の学びを活かし,後期はさらにゼミを盛り上げていけたらと思います。(栗原)

第13回 防衛出動命令訴訟

本日のゼミでは「防衛出動命令事件(最一小判令和元・7・22民集73巻3号245頁)」についての判例評釈がハイブリッド形式にて行われました。

芦田さん,徳山さん,原田さんの三人が,問題の所在,問題となる訴訟類型の概要,各訴訟類型の振り分け,そして本判例の検討について報告してくれました。国歌斉唱義務不存在確認訴訟(最判平成 24 年 2 月 9 日民集 66 巻 2 号 183 頁)の例も交えて深い検討がなされていたと思います。

報告後は二つのグループに分かれて質疑応答を行いました。無名抗告訴訟と差止訴訟の関係についての質問などがあり,突っ込んだ議論となりました。質疑応答終了後は原田先生に解説をして頂きました。

次回(7月20日)のゼミも,ハイブリッド形式で行われます。これで,前期のゼミは最後となります。次回は「仮の救済」についてのテーマ報告が行われます。(吉村)

第12回 義務付け訴訟・差止訴訟

本日のゼミでは「義務付け訴訟・差止訴訟」についてのテーマ報告がハイブリッド形式で行われました。

小田くんは義務付け訴訟の概要から,申請型・非申請型義務付け訴訟の詳細,選択の争いの場面,義務付け訴訟の審理・判決について詳細に報告してくれました。
鈴木くんは差止訴訟について,総説・要件・本案勝訴案件・審理・判決と順序だてて報告してくれました。

報告の後は初めて全員での質疑応答を行い,原田先生に解説をしていただきました。人数規模がいつもより多かったこともあり,初めは緊張した雰囲気でしたが,後半になるにつれいつもの雰囲気が戻ってきていたと思います。報告のレベルも回を重ねるごとに上がっていると感じています。調べた内容にとどまらずその背景を読み解くことを意識してさらによいゼミ活動にしていきたいです。

次回(7月13日)のゼミもハイブリッド形式での実施となります。次回は「防衛出動命令事件(最一小判令和元・7・22民集73巻3号245頁)」の判例評釈が行われます。(栗原)

第11回 無効の処分に対する訴訟

本日のゼミでは,無効の処分に対する訴訟についてのテーマ報告がハイブリッド形式にて行われました。

原さんは,出訴期間経過後の訴訟手段と,審理と判決について報告してくれました。
松井さんは,処分の無効等確認訴訟についての,総論と原告適格について報告してくれました。

報告後は,二つのグループに分かれて質疑応答を行いました。難しい質問が多く飛び交い,有意義な時間だったと思います。質疑応答終了後は原田先生に解説をして頂きました。

次回(7月6日)のゼミも,ハイブリッド形式で行われます。次回のテーマは「義務付け訴訟・差止訴訟」です。(吉村)

第10回 取消訴訟の判決

本日のゼミでは「取消訴訟の判決」についてのテーマ報告がオンラインにて行われました。

後川くんは取消訴訟の判決の種類,取消判決の効力,事情判決について報告してくれました。
米濱くんは取消判決の効力,事情判決に関する判例について報告してくれました。

報告の後は2つのブレイクアウトルームに分かれて質疑応答を行い,全体で内容を共有し,原田先生に解説をしていただきました。事情判決における損失補償の矛盾点や判例の判断過程に関する鋭い視点の質問も多く,高いレベルの議論ができたと思います。ゼミの実施も10回を超え,ゼミ生間の交流も盛んになってきているので,よい雰囲気で今後も進めていきたいです。

次回(6月29日)のゼミもハイブリッドでの実施となります。次回は「無効の処分に対する訴訟」についてのテーマ報告が行われます。(栗原)

第9回 大飯原発訴訟

本日のゼミでは,「大飯原発原子炉設置許可事件(大阪地判令和2・12・4判タ1480号153頁)」についての判例評釈が行われました。今回より,対面での実施が再開され,ハイブリッド形式にてゼミが行われました。

細谷さんと藤田さんは,原子炉等規制法の仕組み,原発訴訟の枠組みと実体,そして,本件事実の概要と判示について,報告してくれました。複数の原発訴訟の例を用いながら,深く検討がなされていたように思います。

報告後は,二つのグループに分かれて質疑応答を行いました。初めてのハイブリッド形式ということで,慣れないこともありましたが,突っ込んだ議論ができたと思います。質疑応答終了後は原田先生に解説をして頂きました。

次回(6月22日)のゼミも,ハイブリッド形式で行われます。次回は「取消訴訟の判決」についてのテーマ報告が行われます。(吉村)

第8回 取消訴訟の審理

本日のゼミでは「取消訴訟の審理」についてのテーマ報告がオンラインにて行われました。

吉村さんは審理の基本原則と立証責任について民事訴訟法の内容も交えて報告してくれました。
田島さんは違法の主張制限,処分理由の差し替え・追加,訴えの併合・変更,訴訟参加について判例を挙げながら報告してくれました。

報告の後は2つのブレイクアウトルームに分かれて質疑応答を行い,全体で内容を共有し,原田先生に解説をしていただきました。民事訴訟法に関係した質問も多く,行政法にとどまらない広い議論ができたと思います。

次回(6月15日)のゼミから対面形式が再開となり,ハイブリッドでの実施となります。次回は「大飯原発原子炉設置許可事件(大阪地判令和2・12・4判タ1480号153頁)」に関する判例評釈が行われます。(栗原)

第7回 一般廃棄物処理業許可取消訴訟の原告適格

本日のゼミでは「一般廃棄物処理事業許可事件(最三小判平成26・1・28民集68巻1号49頁)」についての判例評釈がオンラインにて行われました。

益尾さんと原口さんが前提知識,事件の概要,判旨,評釈,憲法基本権との検討について報告してくれました。
競業者の原告適格について肯定例,否定例ともに多くの判例を用いて深い検討がなされていたと思います。

報告後はブレークアウトセッションにて2グループに分かれて質疑応答を行いました。2回目の判例評釈ということで,前回よりも活発な議論がなされていたように感じました。

次回(6月8日)のゼミの形式はまだ未定ですが,2週間ぶりにテーマ報告が行われます。次回のテーマは「取消訴訟の審理」です。(吉村)

第6回 土壌汚染対策法の通知の処分性

本日のゼミでは「土壌汚染状況調査報告事件(最ニ小判平成24・2・3民集66巻2号148頁)」の判例評釈がオンラインにて行われました。

塩谷さんと藤田くんが事件の概要,判決の内容,通知の法的効果,射程について報告してくれました。通知の処分性にかかる1審〜最高裁判断をそれぞれ丁寧に解説・分析してあり,本判決の処分性肯定の根拠について特に深い検討がなされていたように思います。

報告の後は2つのブレイクアウトルームに分かれて質疑応答を行い,全体で内容を共有し,原田先生に解説をしていただきました。初めての判例評釈でしたが,判断の理論構成や実行的権利救済,通知の法的効果に関する鋭い質問や意見も飛び交い,テーマ報告とはまた異なった議論ができたと思います。

次回(6月1日)のゼミの形式はまだ未定ですが,対面実施の再開が待ち遠しいです。次回は「一般廃棄物処理事業許可事件(最三小判平成26・1・28民集68巻1号49頁)」です。(栗原)

第5回 原告適格

本日のゼミでは原告適格についてのテーマ報告がオンラインにて行われました。

今回は,山形さんと栗原さんが合同で原告適格の総論に加え,判例の動向や行訴法9条2項の具体的解釈方法について報告してくれました。

報告後はブレークアウトセッションにて2グループに分かれて質疑応答を行いました。踏み込んだ質問も多く,議論が盛り上がっていました。質疑応答終了後は原田先生に解説をして頂きました。

次回(5月25日)のゼミもオンラインとなります。次回は土壌汚染状況調査報告事件(最二小判平成24・2・3民集66巻2号148頁)に関する判例評釈が行われます。(吉村)

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