ernst

paco Home>ernst

判例で学ぶ法学 行政法

『判例で学ぶ法学 行政法』を新世社から刊行させて頂きました。

本書は,新世社からすでに出版している『グラフィック行政法入門』の姉妹書として,行政法で必ず学ぶべき基本判例を素材に,行政法の基本的な考え方を説明したものであり,入門判例集と入門的演習書の両方の色彩を持っています。

行政法の判例集はすでにいくつか存在していますが,入門者に焦点を絞った判例集はあまり存在していません。本書は入門者が比較的容易に行政法の世界にアクセスできるように,取り上げる判例の数を思い切って絞り込み,また頁数もおさえることとしました。もっとも,基本的で重要な判例はカバーできているはずなので,入門者以外の方が,学習の成果を確認する用途にも利用できると思います。

本書の刊行に際しても,新世社の御園生晴彦さんの手を煩わせました。ありがとうございました。

第1回日独公法学セミナー

2020年11月20日に,オンライン(ZOOM)で,日独公法学セミナーを開催しました。

このセミナーは,2019年6月にフンボルト財団から得たHumboldt Alumni Awardと,2020年に日本フンボルト協会から得た日独共同研究奨学金を用いて,日独の若手・中堅の公法学研究者の交流事業の一環として企画したもので,日独併せて20名程度の参加がありました。

日本側からは若手の憲法・行政法研究者が自らの研究テーマをドイツ語でプレゼンテーションし,その後にドイツ側に関連する質問を行い,ドイツ側から答えるという順番で進行しました。ドイツ側からは,Hans Christian Röhl教授(コンスタンツ大学)とTimo Rademacher教授(ハノーファー大学)が参加し,活発に議論が行われました。

このセミナーの開催に当たっては,通訳として,高田倫子先生(大阪市立大学)・西上治先生(神戸大学)・須田守先生(京都大学)・原島啓之先生(大阪大学)のご協力を得ました。また,高田篤先生(大阪大学)にもご参加頂き,進行を助けて頂きました。この場をお借りして御礼申し上げます。

2020年度第2回GNL科研研究会

科学研究費基盤研究A「グローバル法・国家法・ローカル法秩序の多層的構造とその調整法理の分析」(GNL)の2020年度第2回研究会(グローバル基礎理論チーム主催)を,2020年10月25日(日)にオンライン(ZOOM)で開催しました。分担研究者等約15名が参加しました。

○「国際関係におけるグローバル・ガバナンス論」(大芝亮・広島市立大学教授)
もともとは今年の3月に予定されていた研究会でしたが,新型コロナウイルスの影響で開催が延期されていました。国際関係論がご専門の大芝先生をお迎えして,グローバルガバナンス論の現状と課題をお話し頂きました。様々な具体例を交えてのお話で,とりわけ世界銀行のインスペクション・パネルやグローバル・コンパクトの問題は,法学的にも議論すべき要素が多いように感じられました。

第15回 警察行政の実務

今回は,警察庁にお勤めのお2人にご参加いただいて,警察行政の実務についてお話いただきました。本来は対面で実施する予定でしたが,新型コロナウイルスの状況を考慮し,オンラインによる開催となりました。

2020年度第1回GNL科研研究会

科学研究費基盤研究A「グローバル法・国家法・ローカル法秩序の多層的構造とその調整法理の分析」(GNL)の2020年度第1回研究会(研究代表者主催)を,2020年9月18日(金)にオンライン(ZOOM)で開催しました。分担研究者等約15名が参加しました。

○今年度の研究計画
コロナ禍後の状況を踏まえ,今年度(以降)の各チームの研究の方針や,各チーム主催の研究会の企画について,8月に開催された各チームの会議を踏まえ,チーム代表者から報告がありました。

○「フィデューシャリーとしての行政―行政国家の正統性をめぐって」(興津征雄・神戸大学教授)
委任立法・行政裁量・独立行政委員会ほか,民間化やグローバルガバナンスの進展にも至る行政国家化の現象において,国民を淵源とする正統性が議会から直接調達できない活動の正統性をどのように説明するかという問いに対して,「利益」に着目した説明方法が提示されました。具体的には,被影響利益原理を手がかりに,利害関係者の利益が実際に考慮されたかをチェックするために,信認政府モデル(信任関係)に基づくアカウンタビリティを要求する構想で,この枠組でグローバルガバナンスにおけるアカウンタビリティの問題が具体的に検討されました。討論の中では,分担研究者のさまざまな専門分野の観点から,「利益」の性質や内容確定,「代表」の意味,契約と信託の関係,信認義務の根拠など,幅広い点が取り上げられました。

第14回 テーマ報告② ギャンブル対策

本日のゼミではギャンブル対策についてのテーマ発表が行われました。

ギャンブルの概要から刑法の規定との関連性,問題点やそれについての対策,日本でもニュースとなっているIR事業などについて発表がされました。
その後のブレークアウトセッションでは活発の質疑応答が行われました。

前期のゼミは今回で最後となります。(森田)

第13回 テーマ報告① 道路交通の安全確保

本日のゼミでは道路交通の安全確保についてのテーマ発表が行われました。

制度の概要から始まり,交通規制と道路使用許可,交通反則制度の概要,違法駐車に対する制度の概要,運転免許制度について,警察官の現場措置権限について発表がされました。

その後,30分ほどブレークアウトセッションにて質疑応答がされ議論が交わされました。

今回はテーマ発表の初回でしたが発表もわかりやすく,活発な議論も行えたように思えました。次回は前期最後のゼミですが,テーマ発表の2回目,ギャンブル対策についての発表が行われる予定です。(森田)

第12回 判例評釈② パトカー追跡事件

本日のゼミでは,パトカー追跡事件(最一小判昭和61・2・27民集40巻1号124頁)に関する判例報告が行われました。

報告では,まず本件概要と国家賠償法1条の説明がされました。そして,国家賠償法1条1項の違法性要件と過失要件に関する各学説の対比から判旨の検討がなされました。第一審や控訴審,他の関係裁判例との比較により,把握しやすい構成になっていたように感じられました。

質疑応答では,刑法上の過失概念との対比における不法行為に関する内容などの込み入った質問もあり,本件の判例に対してより深い検討がなされました。

ゼミの最後には,質疑応答でも十分な理解が得られなかった内容に関して,原田先生に解説をしていただきました。

次回は,道路交通の安全確保に関するテーマ報告を行います。(嶋村)

第11回 判例評釈① 個室付き浴場事件

本日のゼミでは,個室付き浴場事件(最判昭和53・5・26民集32巻3号689項)に関する判例報告が行われました。

報告では本件の判例解釈について,事件の概要や判旨に加えて学説や講学上の概念,他の関係判例をもとにした説明がなされました。民事裁判と刑事裁判それぞれの判旨の比較による検討がされ,質疑応答ではこの差異に関する質問がありました。また,ゼミの最後には原田先生に解説をしていただきました。

オンラインにおける初めてのグループ発表でしたが,グループ内で一貫した内容にまとめられていて理解のしやすい報告であったように感じられました。

次回は,パトカー追跡事件(最判昭和61・2・27民集40巻1号124項)に関する判例報告を行います。(嶋村)

第10回 警察法入門

第10回は,課題研究・補講で,PandA経由で警察法入門を配信し,課題を提出してもらいました。

研究関連

授業関連

HDG

Links

Weblog

follow us in feedly follow us in feedly

Calendar

<<2025年07月>>
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031   

Archives

Category

Blog Post

Comments

Trackbacks