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第6回 年金水準の決定
今回は,Bグループによる年金に関する報告がありました。
年金制度の基本的な枠組みを理解したあと,2004年法改正の内容,特にマクロ経済スライドについての説明や中小企業退職金共済制度など企業年金の各種制度の紹介があり,少子高齢化の影響や未納・未加入問題などを背景とする公的年金改革論について説明がありました。
なかでも,厚生労働大臣の確定給付年金の規約に対する「承認」の処分性についてや公的年金改革論において税方式への移行について議論が集中しました。
多くの論点がある年金制度ですが,それでも報告に全体的なまとまりをつけるようにとの先生方からのご指摘がありました。特に,「はじめに」「おわりに」そして脚注は,報告においても,論文においても重要なポイントになります。今後の報告において,この3点に気をつけて準備を進めましょう。
また,これは前回の報告においても指摘がありましたが,各論点について検討がなされていても,口頭で述べてしまうため,なかなか報告者の意見が掴みにくいことがあります。確かに,検討を載せると突っ込まれた質問をされ,それを避けたいがために記載を避けがちになります。しかし,検討がなければそれは,ただの制度の発表になり,「報告」とは言えないのではないでしょうか?何週間もかけて報告準備をしてきたのですから,その成果を示すためにも,自信を持って堂々と検討を示すことが大事なのではないかと私は思います。自分の考えをしっかりと述べて,ゼミのメンバーと意見を戦わせる。きっとそれが「報告」の醍醐味ではないでしょうか。(UR!)
2008.05.26 | Comments(0) | Trackback(0)
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