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第11回 本人情報の訂正請求

今回は本人情報の訂正請求をテーマに,京都レセプト訂正請求事件が取り上げられました。本件は,原告が受けた歯科治療報酬明細書(レセプト)に事実に関し誤りがあるとして,京都市長に対しその訂正請求を求めたところ,市に訂正権限がないこと,市長に調査権限がないことを理由に訂正を拒否したため,その取消しを求めたものでした。報告では,レセプトという文書の性格や訂正権限が誰にあるのか,訂正基準の判断等が争点となりました。

報告後,大脇先生からは本件のような請求が行われることの社会的背景について,村上先生からは本件を審議するにあたり論点とすべきであった点についてお話がありました。

今回も難しい内容でしたが,よくまとまっているという印象を受け,議論も活発に行われ良かったです。報告も残すところあと2回となりましたが,今回のようにしっかりと議論できるような報告をしていきたいと思います。 (上田)

第10回 本人情報の開示請求

今回は本人情報の開示請求をテーマに,東京都大田区で起こった指導要録の開示請求が取り上げられました。本件は,中学に在学するXが,小学校在学時の指導要録の開示を請求したところ,教育委員会委員長Yから当該情報は同区の公文書開示条例の非開示情報に該当するとして全面非開示の決定を受けたため,その取消しを求めたものでした。報告では,指導要録を開示することによる支障を主張する信頼関係喪失論や,利益を主張する信頼関係構築論の対立など,当該情報が教育にまつわるからこそ生じる争点が話し合われました。

報告後,田代先生からは私見の書き方の型について,大脇先生からは指導要録が持つ機能の多面性についてお話していただきました。また村上先生は,教師への信頼性の低下を背景にすでに指導要録は形骸化しているのではないかと仰っており,報告者として興味深く思いました。

今回は報告する側でしたが,なかなか新しい文献が見つからずレジュメ作成には苦労しました。教育情報にしぼった内容となりましたが,その分深く掘り下げることができました。(志水)

第9回 特定秘密情報保護法

今回は,特定秘密情報保護法をテーマに,その問題点や是非について検討しました。前回までとは違い,判例評釈ではなく法律の検討ということで,概要や制定の経緯,諸外国の秘密保護法についてなど,様々な視点が盛り込まれたものとなりました。参考文献・条文も多く,盛りだくさんでした。

報告後は,大脇先生から法制定の目的について,村上先生から政治情勢や野党の与党を批判する動きについてお話ししていただきました。

報告も2周目ということで,レベルがどんどん上がっているという印象を持ちました。次回以降も楽しみです。(上田)

第8回 情報公開訴訟

今回は情報公開訴訟をテーマに,インカメラ審理検証申立事件が取り上げられました。本件は,Xが外務省保有の行政文書の開示を請求したところ,外務大臣から当該文書の一部に関して不開示決定を受けたため,Y(国)を被告として不開示決定の取消を求めたものでした。また,Xが原審において本件不開示文書の検証と,それに伴う自らの立会権の放棄を申し出たことに関しては,実質的にインカメラ審理を意図したものとしてこれが認容されるかが争われました。

報告では,インカメラ審理導入と併せて必要性が主張されるヴォーン・インデックス手続や,民主党の平成17年度情報公開法改正案など様々な角度からのトピックスが挙げられ,インカメラ審理の目的や課題点が議論されました。

報告後,大脇先生からはインカメラ審理の体験談などについて,村上先生からは民主党政権時の情報公開法改正案に関する問題点などについてお話していただきました。

今回のインカメラ審理は,肯定説と否定説のどちらにも説得力があり,議論しがいのあるテーマでした。次回からも学説の違いなどを楽しんでいきたいです。(志水)

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