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第7回 宝塚市パチンコ店建築中止命令事件

今回は「司法的執行」をテーマに,「宝塚市パチンコ店建築中止命令事件」が取り上げられました。報告では,行政的執行や司法的執行についての論点や法律上の争訟に関する論点などが取り上げられました。大脇先生からは,宝塚市の特徴や本事件に関連して,公営住宅の家賃滞納の事例についても解説していただきました。

今回の事例は,個人的にはかなり難しく感じられましたが,報告班は基本的な論点から発展的な論点まで幅広く調査しており,大脇先生は「学部レベルを超えている内容も扱っていた報告だった」と講評されました。次回以降も,レベルの高い報告に期待したいと思います。(中村)

第6回 違法性の承継

今回の報告では,「違法性の承継」をテーマに,「東京都建築安全条例」についての判例報告が行われました。今回の事例では,原則的に認められない違法性の承継が,例外的に認められており,違法性の承継に関する二つの学説を折衷した見解をとったものであるということについて深く掘り下げられました。

大脇先生からは,この事例が,違法性の承継が認められた唯一のものであるということを説明していただきました。

今回は難しいテーマでしたが,非常にわかりやすい報告で参考になりました。次回以降も活発な議論ができたらと思います。(井上)

第5回 理由付記

今回は「理由付記」をテーマに,「一級建築士免許取消事件」が取り上げられました。報告では,行政手続法制定以前,以後の判例法理や聴聞手続などを中心に報告が行われました。議論では,行政手続についての質問が多く出たので,それについての理解が深まったと思います。大脇先生からは,行政手続法12条についての解説やこの判決が事例判決であるということについて解説していただきました。

今回は4年生2人の報告でしたが,形式面のミスも少なく,また内容も充実していたので,3年生の手本となる良い報告だったと思います。(中村)

第4回 専門技術的裁量

今年度,広報委員を務めさせていただきます,3年の井上です。よろしくお願いいたしします。

今回の報告では,「専門技術的裁量」をテーマに,「伊方原発訴訟」についての判例報告が行われました。専門的な知識を要する審議で,どこまで裁判所が判断することができるかということについて報告がなされ,ゼミ生の間でも活発な議論がなされました。

大脇先生からは,伊方原発が断層の上にあることが建設後に判明した事情や,原子力という非常に高度で限定的な分野ゆえに専門化の中立性が疑われること,原発事故の後の最近の裁判所の姿勢などを説明していただきました。

今回の報告では,4年生の先輩方中心の討論になってしまっていたので,次回からはなんとか議論にもっと参加していきたいと感じました。(井上)

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