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第17回 論文構想報告4

今日は田野田君と原島君の報告でした。二人とも難しいテーマを取り扱っているので,なかなか議論が進まないようでした。
田野田君の報告では,意見公募手続の目的が曖昧なため,この制度をどう改善していくかという方向性が見えにくくなったと思います。また,制度を比較する対象としてパブリック・インボルブメント以外の制度も調べるべきだという指摘もあり,制度に対する理解をさらに深めていく必要があると思いました。
行政手続違反はそれだけで違法となるわけではなく,意見公募手続の場合は結果に影響するような違反がある場合だけ違法と評価されるという,通説に対する調査も必要です。
原島君の報告は,方向性がはっきりしている点はよかったです。解決策をより説得的にするためにも,なぜ原告適格が必要なのか,原告適格が認められない場合,行政の違法性が審理されないのかという点をよく考える必要があると思います。また,ゼミでの議論を活発にするためにも上記の点の説明はしっかり行う必要があります。また,行政訴訟法の改正や小田急訴訟の最高裁判決によって原告適格の範囲が広げられたかについて,論者によって評価が分かれているという指摘があったのでもう一度調べなおす必要があると思います。
次回からは最後の報告となるので,結論だけははっきり示せるようにしておきましょう。体調に気をつけてがんばりましょう。(松井)

第16回 論文構想報告3

今日は小村君と坂井さんによる報告後ありました。

小村君は論文のテーマを変更したにも拘らず,よく調査が行き届いていました。現在のODAの現状や問題点が具体的に述べられました。議論においては,さまざまなグラフを載せるとよいこと等が指摘され,また,従来の議論を踏まえながらも,新たな視点を導入し,オリジナリティを出すべきだという提案がなされました。

坂井さんの報告では,障害者雇用の問題点が取り上げられ,法定雇用率の引き上げや最低賃金の引き上げが主張されました。一方で,財源確保の問題や,法定雇用率さえ上がればよいのか(実質的に障害者支援になっているか)などが指摘されました。

二人とも問題点が明確に示され,論文の方向性も具体的に定まっているという印象を受けました。今後報告する我々も,早い段階で論文の方向性を示し,論文の完成につなげていけたらよいと思います。
次回以降もがんばっていきましょう!!(ほうく)

第15回 論文構想報告2

今日は西島さんと阿蘇品君による論文の経過報告がありました。

西島さんの論文では,児童扶養手当が父子家庭に給付されないことは不公平だという主張がなされました。この点について,父子家庭と母子家庭の間の不公平に目を向けるより社会保障全体を視野に入れて議論を展開し,そのうえで財源の問題をより詳しく調べるべき,という指摘がありました。

阿蘇品君の報告では,論文で主張したいことがはっきりしていないこと,制度についての理解が足りないこと,資料に偏りがあること,などの指摘がありました。

それぞれの制度への理解は私見を展開するうえで欠かせないものです。また,制度について調べる過程で新たな問題点が見つかることがあります。私見の考察を十分に行うためにも制度についての調査はしっかり行いましょう(松井)。

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