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第9回 要綱行政と公権力の行使

今回の報告では,「要綱行政と公権力の行使」というテーマで,武蔵野市宅地開発負担金事件が扱われました。報告では,高度経済成長による都市人口の急増に伴う都市近郊のベッドタウン化という背景を踏まえつつ,本判決が指導要綱に基づく開発負担金の納付を求める行為を違法な公権力の行使とした論理構成について解説がありました。議論では,本件と品川マンション事件の論理構成について,整合的に読むことができるかという点などが取り上げられました。
 
大脇先生からは,本判決当時は,現在と違い都市近郊の人口増加が問題となっていたこと,市がそれによる財政難を解決する手段として要綱を用いていたことなどを教わりました。また,品川マンション事件との関係について,本判決は客観的な面を通して心理的状況を間接的に勘案しており,品川マンション事件と整合的に読むことができると説明していただきました。
 
今回の報告は,当時の社会状況が踏まえられていたことで,事件の概要をイメージしやすかったです。自分の報告の際の参考にしたいです。(古瀬)
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