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第11回 公法上の当事者訴訟

今回は「公法上の確認訴訟」をテーマに,「在外国民選挙権訴訟」が取り上げられました。報告では,確認訴訟から国賠訴訟の論点まで幅広く調べられており,特に,「私見」は判例をしっかりと踏まえた上で独自の見解を打ち出していました。議論では,在外国民の救済方法についての議論が盛り上がりました。大脇先生からは,在外国民は相当な数に上るものの,実際に選挙人名簿に登録している人は少ないこと,また立法不作為による国家賠償が認められたことの意義について解説していただきました。

3年生は行政法Ⅱを学んでいる最中で難しいテーマが続いていますが,積極的に議論に加わってくれており,うれしく思います。前期のゼミも残すところ2回となりましたが,この調子で最後まで頑張っていきたいです。(中村)

第10回 差止訴訟

今回は「差止訴訟」をテーマに,「東京都教職員国旗国歌訴訟」が取り上げられました。報告では,差止訴訟と無名抗告訴訟や,公法上の当事者訴訟の関係などについて丁寧に説明されました。議論では,行訴法37条4項には一般的に書かれることのない勝訴条件まで書いてある理由はなぜか,という質問も挙がりました。

大脇先生からは,原告が教職員という教育にかかわる特殊な職業だったからことも,本件の訴訟が差止訴訟として認められた一因であるということについて説明していただきました。

本日の報告は,目立った文法上のミスもなく,複雑な訴訟類型について丁寧に説明した非常にハイレベルなものだったと思います。次回の報告は私も担当するので今回の報告を参考にしたいです。(井上)

第9回 第三者の原告適格

今回は「第三者の原告適格」をテーマに,「小田急高架事業認可取消訴訟」が取り上げられました。報告では,多くの判例を踏まえた上で,原告適格についての議論を整理してくれました。議論では,「法律上保護された利益説」と「法律上保護に値する利益説」についての質問を中心に多くの質問がなされました。大脇先生からは,この判決を理解するために必要である「健康被害」という視点について詳しく解説していただきました。

公務員志望の4年生は今の時期は特に忙しい頃だと思いますが,誰一人手を抜かずに,しっかりと報告の準備をしていることは素晴らしいと思います。前期の判例報告もすでに折り返しを過ぎましたが,この調子で残りのゼミも頑張っていきたいです。(中村)

第8回 浜松市土地区画整理事業計画事件

今回の報告では,「処分性」をテーマに,「浜松市土地区画整理事業計画事件」についての判例報告が行われました。今回の事例では,土地区画整理事業の事業計画の決定に処分性が認められており,従来の青写真判決を変更したものであるということについて説明され,認可と決定の違いや本事例の違法性の承継に関する質問があがり,議論が盛り上がりました。

大脇先生からは,土地区画整理事業の決定の処分性を否定した青写真判決が時代遅れなものであり,本判決の射程は限定的なものであることを説明していただきました。

今回は,形式面での間違いも少なく,内容も充実したレベルの高い報告だったと思います。次回以降もよい報告に期待したいです。(井上)

第7回 宝塚市パチンコ店建築中止命令事件

今回は「司法的執行」をテーマに,「宝塚市パチンコ店建築中止命令事件」が取り上げられました。報告では,行政的執行や司法的執行についての論点や法律上の争訟に関する論点などが取り上げられました。大脇先生からは,宝塚市の特徴や本事件に関連して,公営住宅の家賃滞納の事例についても解説していただきました。

今回の事例は,個人的にはかなり難しく感じられましたが,報告班は基本的な論点から発展的な論点まで幅広く調査しており,大脇先生は「学部レベルを超えている内容も扱っていた報告だった」と講評されました。次回以降も,レベルの高い報告に期待したいと思います。(中村)

第6回 違法性の承継

今回の報告では,「違法性の承継」をテーマに,「東京都建築安全条例」についての判例報告が行われました。今回の事例では,原則的に認められない違法性の承継が,例外的に認められており,違法性の承継に関する二つの学説を折衷した見解をとったものであるということについて深く掘り下げられました。

大脇先生からは,この事例が,違法性の承継が認められた唯一のものであるということを説明していただきました。

今回は難しいテーマでしたが,非常にわかりやすい報告で参考になりました。次回以降も活発な議論ができたらと思います。(井上)

第5回 理由付記

今回は「理由付記」をテーマに,「一級建築士免許取消事件」が取り上げられました。報告では,行政手続法制定以前,以後の判例法理や聴聞手続などを中心に報告が行われました。議論では,行政手続についての質問が多く出たので,それについての理解が深まったと思います。大脇先生からは,行政手続法12条についての解説やこの判決が事例判決であるということについて解説していただきました。

今回は4年生2人の報告でしたが,形式面のミスも少なく,また内容も充実していたので,3年生の手本となる良い報告だったと思います。(中村)

第4回 専門技術的裁量

今年度,広報委員を務めさせていただきます,3年の井上です。よろしくお願いいたしします。

今回の報告では,「専門技術的裁量」をテーマに,「伊方原発訴訟」についての判例報告が行われました。専門的な知識を要する審議で,どこまで裁判所が判断することができるかということについて報告がなされ,ゼミ生の間でも活発な議論がなされました。

大脇先生からは,伊方原発が断層の上にあることが建設後に判明した事情や,原子力という非常に高度で限定的な分野ゆえに専門化の中立性が疑われること,原発事故の後の最近の裁判所の姿勢などを説明していただきました。

今回の報告では,4年生の先輩方中心の討論になってしまっていたので,次回からはなんとか議論にもっと参加していきたいと感じました。(井上)

第3回 委任立法の限界

昨年度に引き続き,広報委員を務めます中村です。今年度もどうぞよろしくお願い致します。

今年度最初の報告は「委任立法の限界」をテーマに,「医薬品ネット販売権確認訴訟」が取り上げられました。報告では,委任立法の違法性や本判決の射程を中心に報告が行われました。議論では,オンラインで医薬品を販売しようとした他の事例やオンライン診療も行われている現在の視点から見ると本判決はどのように映るかについても話が及び,内容の濃い議論ができたのではないかと思います。大脇先生からは,医薬品販売の現状や立法過程を見るという近年の裁判所の傾向について解説していただきました。

今回は判例報告の初回で,準備期間も少ない中,判決の要点を押さえた良い報告だったと思います。次回以降も良い報告,議論に期待したいです。(中村)

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