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第7回 強度偽装の背景

《椎葉報告》
『強度偽装の背景』
〈もくじ〉
1,姉歯元建築士事件以前の欠陥住宅問題(1998~2004)
2,住宅品質確保促進法について
3,建築士協会やNPO等による改善のための取り組み
〈議論〉
まず,1の項目に関して,秋田県木造住宅訴訟が紹介された。秋田県と民間が共同で出資・設立した第三セクター「秋田県木造住宅株式会社」などにより,千葉県で多数の欠陥住宅が建築・販売されたという事件である。それから,おおよそ次の2点について議論した。
①住宅品質確保促進法(住宅新法)の問題点
住宅性能表示の先進例としてフランスのキャリテル制度というものがあり,住宅新法はそれを見習って制定された。しかし,両者とも任意制度ではあるが前者は3割の普及率があるのに対し,後者は2004年の普及率がわずか2%であった。そこでこの法律が普及するにはどのような対策が必要か話し合った。
②建築士協会やNPO等による改善のための取り組みに対する意見
奈良県で自然の素材を活かした家作りをする過程で,仕事分担をはっきりさせて責任の所在を明確化しようと努めている”7本の木”や,千葉県で着工から完成までを設計士の監視の元で行っている”首都圏民住宅事業支援協会”などの取り組みに対して長所や短所を話し合った。 
〈感想〉
議論の①について,様々な意見が出たが,住宅新法の普及は先生のおっしゃるとおり法律でしかできないのかなぁと思いました。現状では,この制度は知名度が低く,コストが高く,消費者の信頼をまだ得られていないからです。それに売り手側も,自分達が不利益を被る可能性のある制度を自ら消費者に進めることはないだろうし。ところで,この授業で住宅新法を知った日の夜に某ドラマでこの法律の内容が触れられていたときは「あ!これか」と思わず嬉しかったです(笑) (松尾将大)

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