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第4回 法人等情報

本日は,法人等情報の開示などが問題となった「帝京大学事件」を扱った議論をしました。

報告では法人等情報該当性,原告適格,執行停止原則など,論点が網羅的におさえられており,さらにわが国の情報公開法制の整備に大きな影響を与えたとされるアメリカの情報公開法制にも触れられており,独自性ある内容でした。

A班,B班ともに活発な議論がなされました。
その中でも主な指摘としては,アメリカの制度と比較する意味について示すこと,私見の立場をはっきり明記し,何がどう「妥当」なのかなどをより明確・具体的・緻密に示すこと,レジュメの流れの中で論点がいったりきたりしないようにすること,などがありました。

今回も様々な指摘がなされ,報告班だけでなくゼミ生たちにとっても有意義な回であったと思います。特に原告適格の話は僕たち3年生は午前中に原田先生の授業で習ったばかりでしたが,実際に問題となる事例に触れることができ,勉強になりました。(原)

第3回 個人情報

今回のゼミでは個人情報をテーマに大阪食糧費事件を扱いました。

今回は,個人情報の不開示事由の定め方,個人の情報が法人情報にあたる場合,公務員の職務遂行情報の取扱いが主な争点でした。
私見が明確でとても良い報告でした。

フィードバックとしては,私見の明確さだけでなく,それに至る論証も明確にすること,
理解しにくい点は理解しやすいよう努力することが指摘されました。
また,村上先生に板書を使った解説をしていただきました。

次回は僕たちが発表なので,お手柔らかにお願いします(笑)(山崎)

第2回 情報公開と個人情報保護の関係

今回は本ゼミ初の報告が行われました。テーマは「情報公開と個人情報保護の関係」で,兵庫県レセプト公開請求事件を題材に議論が行われました。

主要な争点は情報公開条例が定める個人情報の非公開規定が,本人からの公開請求にも適用されるかという点でした。

前回のオリエンテーションで報告班と自分たちのテーマが決定し,1週間後に報告という短い準備期間でしたが,「制度趣旨,判例評釈,学説の整理,私見」という構成でよくまとめられているという評価をいただきました。
3年生にとっては本ゼミでの初めての報告・議論であり緊張しましたが,今回で雰囲気をつかめたことと思います。

村上先生,院生の先輩方から,

・学説の説明の際には,その説を主張している学者の論文を引く
・漢数字とアラビア数字の統一,判旨の抜き出し方,引用の仕方や脚注の書き方など形式の面で改善すべき
・私見にオリジナリティを求める
・調査官解説には目を通す
・論文検索の仕方

以上を今回の発表においてコメントとしていただきました。

これらのアドバイスを意識して今後の判例報告・論文発表に活かしていきましょう。
今日はゼミの後飲み会が開かれ,交流を深めました。今後議論もしやすくなると思います。報告準備は大変ですが,楽しい方々ともに,1年間がんばっていきましょう(原)。

第1回 オリエンテーション

通算21期目となる行政法ゼミがはじまりました。今回はオリエンテーションとして,自己紹介,報告者の決定,ゼミ役員の決定と,柴田君による法律の留保についてのモデル報告がありました。今年も議論が白熱しそうです。去年半泣きになったのを思い出しました(笑)。
今年度は来週から早速報告ですので初回の報告班は大変と思いますが,飲み会もあるので,頑張りましょう!!
個人的には同郷の人が入ってきてくれてうれしいです(笑)。(山崎)

第28回 ゼミ論文発表会

今回は今期最後のゼミということでゼミ論文の要約を読むという形式での発表会が行われました。その後1人ずつゼミ活動を振り返っての感想を言ってもらいました。

ほとんどの人が言っていましたがこのゼミは本当に議論の質,個々の学生のレベルが高く,私自身2年間みんなについていくのに本当に必死でした(笑) 。しかしながらその分確実に「考える力」「書く力」「議論する力」は付いたと思います。原田先生がおっしゃっていましたが,大学での学習というのは高校までとは異なり強制されるものではありません。そのため自ら進んで厳しい環境に身を置く必要があると思います。このゼミは確かにきついかもしれませんが,得るものはきっと多いと思います。来年度も多くの学生に行政法ゼミで学んでほしいと心から思っています!

最後に個人的なことではありますが,村上先生,原田先生,そして行政法ゼミのみなさま,2年間どうもありがとうございました!(小木野)

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第27回 ゼミ論文経過報告8

議論をする形での発表は最後となりました。
最終回にふさわしく(?)前原さん(顧問)の「放射能汚染された家畜の殺処分」と加藤君(ゼミ幹事)の「公立図書館における指定管理者制度」について発表して頂きました。
感想としては,原発関連,指定管理者という少しは知識のありそうな項目の中でも新しい問題をテーマとして挙げていたので,聴いていて勉強になりました。

今回は卒業アルバム用の写真撮影があったため,短時間での議論となってしまいましたが,いつも通り質の高い議論がなされていて良い締めくくりだったように思います(阿部)。

第26回 ゼミ論文経過報告7

今回は阿部さん,小川くん,丹下くんのゼミ論文経過報告でした。

阿部さん・・・第三セクターにおける損失補償契約の適法性
小川くん・・・法規命令と行政規則の伝統的二分論・再考
丹下くん・・・要件裁量認定に際する諮問手続の意義

3人ともすごく調べが進んでいるなと感じました。また非常に高度な議論であったため見学者の人たちには少々難しかったかなとも思います(笑)
早いもので今回が今年最後のゼミでした。ゼミ論文提出まで残り1カ月でもあるのでみなさん体調に気をつけて年末年始お過ごしください。
それではよいお年を!(小木野)

第25回 ゼミ論文経過報告6

今回は上野畑君,松田さん,田代君に報告を行っていただきました。
テーマは「PFI事業における国家賠償法の適用の可否」,「行政による文化政策と『公益』の意味」そして「取消訴訟の第三者効」となっていました。
上野畑君と松田さんに関しては,前回の報告から内容が大きく変わっており,田代君に関してはかなり難しい内容となっていたのでいつにも増して議論の時間が足りなかったのではないでしょうか。

今回の報告に対してのアドバイスの中で大事だと思った点は「情報の取捨選択」ということです。
調べたことは書いておきたくなりますが,分かり易い論文にするには不要な情報は思い切って削らなければなりません。

余談ですが,ゼミ見学は開始から見学者が来てくれていました。来年も大所帯になるかもしれませんね!!(阿部)

第24回 ゼミ論文経過報告5

今回は能木君,福地君に
「消費税増税に対しとるべき対策」,「自治体連携による震災復興」というテーマで報告を行ってもらいました。

どちらも新しく重要な制度について論じるものだったと思います。
フィードバックとして共通していたのは,法的仕組みはどうなっているのか,法的問題はどこにあるかを明らかにして書くということでした。
関連する法文を取りこぼさずに拾うことは,大変な作業ですが,質の高い論文にするためにも頑張っていきましょう!!(阿部)

第23回 ゼミ論文経過報告4

今回は礒部さん,山崎くんのゼミ論文経過報告でした。

礒部さん・・・高年齢者雇用安定法9条の問題と法改正後の課題
山崎くん・・・高速ツアーバスの規制について(仮)

2人とも図や表を多く使っていてとても読みごたえのあるものが出来上がっていました。今後はより「新しいもの」を見つけ自分の論文に付加価値をつけられるようにしていったらよりよい論文になるのではないかということでした。
それでは次回も頑張りましょう(小木野)。

第22回 ゼミ論文経過報告3

今回は「福岡県暴力団排除条例について」と「愛宕山地域開発事業の廃止の可否」というテーマで辻さんと宮本君に発表して頂きました。
2人とも私見に踏み込みつつあって,書き進んでおり問題意識も明確だったように思います。

他の報告でも指摘されていたことではありますが,テーマや章,節ごとのタイトルを適切につけるということが,まだ課題として意識する点のようです。
書いてある内容を一言で表すことはなかなか難しいですが,タイトルがしっくりこないうちは中身も修正すべき点があるのではないでしょうか。
というのは特に自分に言い聞かせつつ頑張って参ります(笑)

今年のオープンゼミは12月11日,18日にあたるそうです。教室が去年より広いので見学しやすいかと思います。
今年もオープンゼミに発表が当たってしまったのでプレッシャー増しでレジュメを作成しております。
上野畑君と松田さん,一緒にがんばりましょう(T^T) (阿部)

第21回 ゼミ論文経過報告2

今回は柴田くん,藤原くんのゼミ論文経過報告でした。

柴田くん・・・市町村合併における住民投票
藤原くん・・・懲戒処分の裁量基準と司法的統制

2人とも1回目の報告から少しテーマに変更がありました。今回の総括としては章や節,また項立てをしっかり行うべきだということです。論文全体を通して何が言いたいかを明確にすることで,内容に矛盾のない筋の通った論文が出来上がるとのことでした。
だんだん寒さも厳しくなってきましたが次回も頑張りましょう(小木野)。

第20回 ゼミ論文経過報告1

今回から報告も2周目に入りました。
報告を聴いていると,テーマに関する法令や制度について深堀されており土台ができているなという感じがしました。
昨年と比べると報告2回目にしてページ数が多かったのでこの流れだと分厚い論文集が出来上がるのではないでしょうか。

今回のフィードバックの中で全員に参考となるのは反対意見に対する再反論を用意するということだったように思います。
焦りを感じつつ,論文作成に励んでいきたいと思います(阿部)。

第19回 ゼミ論文構想報告5

今回は礒部さん,福地くん,宮本くん,山崎くんのゼミ論文構想でした。

礒部さん・・・高年齢者雇用確保措置
福地くん・・・震災復興
宮本くん・・・愛宕山地域開発事業について
山崎くん・・・高速バスの問題

1回目最後の報告だけあってすごく調べが進んでいるなぁと思いました。論文のタイトルをより具体的にすることが重要で,それができればある程度論文の方向性が定まっているといえるとのことでした。
来週から2回目の報告に入ります。よりよいゼミ論文の作成のために頑張りましょう(小木野)。

第18回 ゼミ論文構想報告4

今回は福岡県警公安部公安第一課長の高橋さんにお越しいただき,「法律から見る警察行政」をテーマにお話を頂き,そして辻さんの報告も「福岡県暴力排除条例について」というテーマで警察関連の内容となりました。

普段はなかなか知ることのできない法令の制定過程や運用について聞くことができ,また警察組織の構造も詳しくご説明頂き大変勉強になりました。

高橋さん,ありがとうございました(阿部)。

第17回 ゼミ論文構想報告3

今回は小川くん,田代くん,丹下くん,イモQくんのゼミ論文構想でした。

小川くん・・・法規命令と行政規則の伝統的二分論・再考
田代くん・・・取消判決の第三者効
丹下くん・・・要件裁量・解釈裁量二分論の意義とその機能
イモQくん・・・消費税増税に伴う軽減税率導入の是非

今回の報告は抽象的な論点が多く非常に分かりにくい問題が扱われていましたが,今後どのような検討がなされるのかとても楽しみな報告でした。論文を書くにあたってのアドバイスとしては,言葉の意味を厳密に理解してしっかりと説明できるようにする必要があるということでした。
次回は警察行政についてかなり詳しいお話を聞くことができると思うので非常に楽しみです(小木野)。

第16回 ゼミ論文構想報告2

今回は報告者が5名いたため時間が足りない,という印象を受けました。
内容としては,
鵜篭君・・・コンプガチャ規制
小木野君・・・ダウンロード違法化の有効性
加藤君・・・公立図書館の指定管理者制度
井田君・・・Googleサービスにおけるプライバシー問題
松田さん・・・スポーツによる地域振興に対する行政の関与
というテーマでの報告でした。

どれも新しいテーマで初めて聞くような話もあり,聴いていて面白かったです。
新しいテーマは文献検索の段階から大変だと思います。
そのことで去年,私は大変苦労しました。
上記の皆様,資料集め頑張ってください。

全体のフィードバックとしては
・レジュメに一貫性を持たせる
・わかりにくい語句はあらかじめ説明
・自分とは逆の立場の意見も読む
・関連する法令を調べる,理解する
などでした。

いい論文を書き上げるためにも,注意点を意識して頑張っていきましょう(阿部)。

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