frontier

paco Home>授業関連>演習科目一覧(九州大学)>frontier

第21回 論文進捗状況報告3

2巡目の報告も3回目に入りました。
最近,本当に寒くなってきて,私は真冬装備になっていて2月まで無事に過ごせるか不安です。

梶原くん・・・農地制度と一般法人の農業への参入
山崎(私)・・・生活保護の稼働能力要件について

本日も様々なアドバイスをいただきました。検討等を書いていくと当初の「はじめに」とズレが生じることも多々あるので,常にチェックしていくこと,第1章の制度概説が論文においてきちんと機能しているか,「はじめに」に自分のスタンス,問題意識を出しておくべき,といったアドバイスをいただきました。そういったことを意識して書き進めていき完成させたいです。

私事ですが,3年生からこのゼミに所属させていただいて今回が最後の報告となりました。報告のたびに,色々辛いこともありましたが,とても勉強になりました。ありがとうございました!最後に無事に論文を完成させたいです(山崎)。

第20回 論文進捗状況報告2

今回も2巡目の報告です。

急に気温が下がってきましたので,風邪をひかぬよう体調管理には気をつけましょう。

今日は本ゼミOGの阿部さんも参加してくださり,貴重なご意見をいただきました。

井田さん・・・労働契約法改正に伴う雇止め問題
辻さん・・・ふるさと納税の意義

お二人の議論には,行政が導入した制度が,当初の目的に外れた形で,又はその目的を達成する実効性が欠けた形で運用されている,という問題意識が共通していたようです。新しい制度を導入する際には様々な角度から考慮することが必要であり,簡単にはいかないと思いました。

毎回指適される点ですが,問題意識と論文の最終的な落としどころを明らかにする,つまり何が一番言いたいのかが示される構成の論文が求められるということでした。2巡目の報告になれば調べが進んでいくのですが,それに伴い問題意識があやふやになってしまうこともあります。その点を意識しながら書き進めたいです。(原)

第19回 論文進捗状況報告1

本日から2巡目の報告となり,発表者も2人ずつとなります。

藤原くん・・・ネット投票と選挙の基本原則
宮本くん・・・公契約条例考察

両者とも現在問題となっているタイムリーなテーマです。
フィードバックとして,脚注はきちんとつけること,問題意識を明確にして何を考察し,そして何を考察しないかはっきりすること,といったアドバイスをいただきました。

2巡目に入り,ひとりひとりの報告もあと一回なので頑張りましょう(山崎)。

第18回 論文構想報告4

台風も過ぎ,少しずつ肌寒い季節になってきました。
本日は1巡目の報告の最終回でした。

瑞慶山さん・・・災害時の避難行動と行政
岸くん・・・ストーカー規制法の法的性格とその運用
上妻くん・・・復興まちづくりにおける住民参加ー東北大震災における復興事業を中心にしてー

今回も興味深い議題を見ることができました。行政が社会に関わっている分野は非常に多く,様々な利害対立や権利侵害,適正迅速さへの問題などがあることを知りました。

論文の中で,制度を論じているのか,憲法論を問題にしているのか,法令や判例の解釈を問題にしているのかをはっきり区別せず混同すると,議論が錯綜してしまうという意見や,何を書きたいのかがタイトルに反映されていない,文章が分かりにくいといった意見がありました。

ゼミ活動では,自分の問題意識と私見に対して,周りから様々な見方を示してもらったり指摘をしてもらうことで,よりよい論文を書いていくという意義があります。2巡目ではそのことを意識して,私見を明らかにすることが大切です。時間はあっという間に過ぎますので,頑張ってまとめたいです。(原)

第17回 論文構想報告3

今日は久々に全員が揃ってのゼミでした。
本日もゼミ論構想報告で柴田くん,徳永くん,廣林さん,松枝くんの報告でした。

柴田くん・・・国家公務員の労働基本権
徳永くん・・・派遣労働者の保護
廣林さん・・・待機児童問題の解決に向けて
松枝くん・・・児童虐待防止と警察の介入

皆さんよく調べていたように思います。
また,参照条文が記載されているのは読みやすくていいことですが,本文での条文への言及がもう少しあったほうがいいこと,「はじめに」等に文章の軸をしっかりと反映すること,といったアドバイスをいただきました。

次回で一周目の報告も最後です。
皆さん頑張りましょう!!(山崎)

第16回 論文構想報告2

先週は台風の接近により休講となり,報告が1週間ずつずれることになりました。
ゼミ論の提出も1/17となり,少しだけ余裕ができましたね。
しかし早めに書く方がいいことには変わりがないので,そのまま頑張っていきたいです。

本日は辻さん,山崎さん,梶原さん,私(原)のゼミ論文構想報告でした。

辻さん・・・ふるさと納税制度の意義
山崎さん・・・生活保護制度について
梶原さん・・・農地制度について
原・・・教育委員会制度改革案の考察

どのテーマも現在よく議論されているタイムリーな話題であり,面白いテーマでした。
制度についてもよく調べてありました。

ただ今回は問題意識の明確さが少々あまかったようです。
「〜制度について」書くと決めても,自分はその制度のどういった点が問題で,どう解決していくのか。または従来の議論と自分の問題意識はどう関係していくのか。それらがはっきりすれば,論文のテーマ・構成も定まってくるし,制度の中でも書くべき部分・書かない部分が分けられるので読みやすくなるというアドバイスをもらいました。

読む人が読みやすく,読みたくなるような論文を書きたいなと目標を高く掲げる次第です。

次回もがんばりましょう。(原)

第15回 論文構想報告1

今回から後期ということでゼミ論構想の発表となります。
本日は井田くん,藤原くん,宮本くん,小田くんの発表でした。

井田くん・・・労働契約法改正に伴う雇止め問題
藤原くん・・・インターネット投票と選挙の原則
宮本くん・・・インターネットによる医薬品販売
小田くん・・・道路インフラの改修に関する問題点

皆さん1回目の報告でしたが,問題意識がはっきりしていました。
院生や先生から論文の意義が何かを意識すること,形式面もこまめになおしていくこと,今年は提出期限が例年より早い(1月7日!!)ため,速やかにに取り組むことといったアドバイスをいただきました。
いよいよ後期もはじまりゼミ論の時期となりました。皆さん頑張っていきましょう!!(山崎)

ゼミ合宿

今年も九重にて8月3日~4日の1泊2日で合宿に行ってきました。
もちろん目的はゼミ論構想発表でしたが,ブルーベリー狩りや大吊り橋,ビール工場見学,焼き肉なども楽しみ,非常に濃い2日間を過ごしました。

1日目に論文の構想発表が行われました。参加者一人ひとりが自らの関心をもった社会問題について,どういった切り口からどういった構成で書いていくのか発表しました。労働,教育,犯罪,インフラ,税金,選挙など,皆いろいろな関心を持っていておもしろかったです。
やはり4年生は構想がしっかりしていて,具体的な形をイメージしていたように思いますが,テーマが抽象的だった人は,その問題を見る角度を変えたり,深さや広さを工夫してオリジナリティを出すことが求められます。「自分が決めた分野については誰よりも明るくなっていることが求められる」という院生の方のコメントが印象的でした。自分のテーマにしっかり向き合い,なんとか形にしていきたいです。

2日目には院生の方々の発表がありました。自分にはついていくのも精一杯な内容でしたが,自分がもった問題意識をどう形にするか考えるプロセスは大変参考になりました。

2日続きの焼き肉とゼミ論への不安で,胃が大変弱っております(笑)
後期では,合宿に参加できなかった人たちもそろって元気にお会いしましょう。(原)

第13回 住基ネット訴訟

今回は前期のゼミ最終回ということで住基ネットと共通番号制度についての報告で,最後を飾るにふさわしい22頁にわたるレジュメでした!!
また本日は私含め就職活動の4年生の一部が戻ってまいりました!

議論ではプライバシー権の法的性質が今回取り扱った判決にどうような影響を与えたのか,住基ネットの合憲性の判断枠組みについてなぜ厳格な基準で判断すべきでないのか,といった点が中心となりました。

フィードバックとして,レジュメが大作であると特に全体像がわかるようにするため争点を明確にしておくとよい,評釈に依りすぎず判決文を中心に評釈するとよいとのことでした。

本日で前期は終了ということでしたが今期は3回も報告もあり,事前レジュメを書きながら修正レジュメを書いたりといった状況もあり,3年生は授業と,4年生は就職活動との両立が大変だったように思います。(私は大変でした)
前期の頑張りを活かして後期のゼミ論文の執筆も頑張りましょう!!(山崎)

第12回 本人情報の訂正請求

本日は「本人情報の訂正請求」というテーマで,京都市レセプト訂正請求事件についての議論でした。

今回も前回に引き続き4年生が少ない中でしたが,本ゼミOGの阿部さんに来ていただいて,大変盛り上がる楽しい議論となりました。
また,報告班は2人となってしまったにもかかわらず,非常に濃い内容の,読み応えのあるレジュメが作成されており,レベルの高いやりとりが行われました。図表を用いたり,章立てが工夫されており,これまでの議論でなされた指摘が反映されていました。

今回扱った「訂正請求」という問題や判例はわかりにくい点が多くあり,そのせいか理解できた人とできなかった人との差があったという印象がありました。「訂正権限」「調査権限」「訂正の措置」「調査規定」などの使い分けを正確に理解することが難しく,少し混乱しました。

光陰矢の如しと言われる通り,昨日からもう7月に入り,そろそろ前期の終わりが近づいてきました。ここまでやってきた自分を振り返って,成長を感じることができたらいいですね。(原)

第11回 本人情報の開示請求

今回の議論のテーマは「本人情報の開示請求」で,大田区指導要録事件について議論しました。

本日は就職活動で参加者が普段より少なく,すこし寂しく感じました。就職活動をがんばっておられる先輩方にエールを送りたいと思います。

今年度のゼミ活動の第2回でも,本人情報の開示請求は議論となりました。今回は医療情報の開示が問題となった第2回と異なり,教育情報の開示についての報告でした。今回の事案では教育情報の1つである指導要録が,本人に開示すべきかどうかについて争われており,報告班は学説の対立を整理し,私見を展開しました。

ただ,レジュメの書き方が分かりにくい点があり,活発な議論を少ししにくかったように思います。ひとつの段落で複数の論点を主張したり,反復する主張をくどく展開したりすると,読み手にとって分かりづらい構成となってしまうおそれがあります。後期にはゼミ生一人一人が論文を執筆することになります。読み手を意識して分かりやすい構成をたてて書くことが望まれます。
また,判決が何を言っているのかという分析がより明確になされていればよかったとのアドバイスもいただきました。

本報告は3年生のみによるものでしたが,なんとか報告の形にすることができました。つたない部分が多かったところは指摘をいただいたので,今後に役立てたいです。(原)

第10回 情報公開法改正案

今回は2011年に国会に提出された情報公開法改正法案を扱いました。
改正部分は多くありましたが「知る権利」の目的規定への明記,国の安全・公共の安全等に関する5条3号4号の改正を中心とした報告でした。

前者については「知る権利」を明記する積極的な理由等,後者については「相当な理由」から「十分な理由」に規定が変更されてどうのような違いがあるのか等が問題となりました。

フィードバックとして,このような立法論は争点がたくさんあり難しい。私見をわかりやすくするために行政実務,司法判断の両方にどのような影響があるかをはっきりさせるとよいとのことでした。

また本日はゼミの写真撮影もありました!私はそのあと報告だったので顔が引きつってましたが・・・(笑)
今回から報告も3週目にはいり,前期は各々最後の発表となりますが,頑張りましょう。(山崎)

第9回 インカメラ審理

今回は,情報公開訴訟におけるインカメラ審理について,最決平成21年1月15日(インカメラ審理検証事件)をとりあげて議論しました。

インカメラ審理とは相手方当事者に内容を知らせないで行われる非公開審理のことです。裁判所によるインカメラ審理は,現在の情報公開法において明文の規定がありません。今回の事例では,原告が裁判官にインカメラ審理による検証を行うよう求めたことで,裁判の公開を規定した憲法82条や,「訴訟で用いられる証拠は当事者の吟味・弾劾の機会を経たものに限られる」という民事訴訟の基本原則などが問題となりました。

そもそも憲法82条は一般公開を目的としていて,当事者への非公開を意味しているインカメラ審理を考えるときには問題とならないというのが報告班の私見でした(憲法82条不適用説)。これへの指摘として,この説では最高裁判所の判例がどう評価できるか明記すること,なぜこの説をとりうるかをより詳しく言及すべきことが言われました。

インカメラ審理は行政法のみならず憲法,民事訴訟法がからむ難しい問題でした。報告ではインカメラ審理における改正案や立法論にも触れられており,論点がしっかりとおさえられていました。

僕は自分の考えていることを実際に口に出してみると,自信がなくなってしどろもどろになる癖があります。はっきりと意見が言えるようになるため,先生や先輩方,同級生に協力をもらいながら取り組もうと思います。よろしくお願いします。(原)

第8回 権利濫用

本日は,権利濫用が問題となった2つの裁判例について扱いました。
報告では権利濫用だけでなく,文書の特定,権利濫用に対する立法論といったものが論点となりました。
権利濫用については裁判例のとった枠組みと報告者私見の枠組みの違い,権利濫用の立法論については,権利濫用禁止規定の必要性,権利濫用禁止規定と手数料の関係等が議論となりました。
フィードバックとしては,事案の概要をしっかり説明したほうがイメージが湧きやすい,節のつながりを意識したほうがより,論文全体のまとまりがでること,結論はもっとチャレンジしていってもよい,といった意見をいただきました。

また私事ですが,先生から,キャラが変わってハジけてるとの感想を頂きました。(笑)
そして去年の今頃も自分が最初の報告を行っていたというお話を伺い,なんだか感慨深いものでした。去年の自分より成長していればいいなと思います。

次回で報告2週目もラストです。頑張っていきましょう!!(山崎)

第6/7回 審議検討情報・事務事業情報 / 部分開示・文書不存在

本日は平素と異なり,1日で2班の報告がありました。
しかし議論の質は落ちることなく,あっという間に時間は過ぎていきました。

まず「審議検討情報・事務事業情報」について,鴨川ダムサイト事件と安威川ダムサイト事件を扱った報告がなされました。
報告では2つの事件について詳しく比較・検討がなされていました。しかし,結局何が問題になっているのかわかりにくかったのと,私見について抽象的な議論が多く,そのような考え方をとったとして具体的にどんなメリットがあるのか主張が弱いことなど,私見として不十分な点が多くありました。「主観的」「客観的」などといった言葉は使うのは簡単ですが,それが具体的にどのような判断を指して「客観的」というのかなど,報告班の中で意思の統一をしておくことが必要です。

次になされたのは,「部分開示・文書不存在」について,大阪府知事交際費事件を取り上げた報告でした。
この事件では差戻しがなされ複雑でしたが,報告では問題状況についてよく調べてありました。
アドバイスとして,複雑な判決の構成を整理するため,時系列ごとに表を作って,判決が何を言っているのか示すとよいということと,判決の射程について「広い」「狭い」だけではなく,具体的にどのようなことに射程が及ぶのか,及ばないのかを示すべきということなどが挙げられました。


ゼミ生は今年度のゼミが始まってから皆1回は報告を経験し,今回から両報告班とも2度目,3度目の報告となっていきます。3年生たちも司会を務めるようになりました。自分はまだ周りの議論を聞いているだけのことが多いのですが,他の3年生とともに少しずつでも議論に慣れていって,深い指摘ができるようになりたいなと思います!(原)

第5回 国家安全情報・公共安全情報

本日は公共安全情報が問題となった捜査費領収書事件を取り扱いました。
報告では不開示事由における公共安全情報や立証責任といったものが論点となっていました。

指摘としては,私見において個人情報と公共安全情報を明確に分けるべき,裁量における高裁と最高裁の考え方の違いはどうなっているのかといったものがありました。

フィードバックとしては訴訟の背景を書くのはよいことなので今後の報告班も続けていくべき,私見の前に判決が何を言っているか明示することで私見がよりわかりやすくなるといった指摘をいただきました。

次回はダブルヘッダーですが,がんばっていきましょう!!(山崎)

第4回 法人等情報

本日は,法人等情報の開示などが問題となった「帝京大学事件」を扱った議論をしました。

報告では法人等情報該当性,原告適格,執行停止原則など,論点が網羅的におさえられており,さらにわが国の情報公開法制の整備に大きな影響を与えたとされるアメリカの情報公開法制にも触れられており,独自性ある内容でした。

A班,B班ともに活発な議論がなされました。
その中でも主な指摘としては,アメリカの制度と比較する意味について示すこと,私見の立場をはっきり明記し,何がどう「妥当」なのかなどをより明確・具体的・緻密に示すこと,レジュメの流れの中で論点がいったりきたりしないようにすること,などがありました。

今回も様々な指摘がなされ,報告班だけでなくゼミ生たちにとっても有意義な回であったと思います。特に原告適格の話は僕たち3年生は午前中に原田先生の授業で習ったばかりでしたが,実際に問題となる事例に触れることができ,勉強になりました。(原)

研究関連

授業関連

HDG

Links

Weblog

follow us in feedly follow us in feedly

Calendar

<<2025年05月>>
   1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031 

Archives

Category

Blog Post

Comments

Trackbacks