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第20回 論文経過報告①
今回は,原子力発電所の設置と住民参加,第三者機関の有用性についての経過報告が行われました。
原子力発電所の設置と住民参加に関して,住民投票の類型や住民投票の法的拘束力に関する諸学説について説明がありました。住民投票以前の問題点として,原子力発電所の設置において住民とどのような点で紛争になっているのか,現状が不明確であることや原子力発電所設置に賛成するのか住民側に賛成するのか方向性が定まっていないなどの意見がありました。また,住民投票に関して,賛成・反対と白黒つけることだけが大切なのではなく,投票前に公聴会などを開くことにより,色々な情報交換ができることもまた重要であるとの指摘もありました。
第三者機関の有用性に関して,前回の報告では曖昧だった「第三者機関」の定義づけが明確化され,また現状分析において,原子力安全規制や介護サービス評価が挙げられました。しかし,この2つの具体例について,本当に「当事者以外」と言える構成となっているのか,公平性のために設置されたと言えるのかという指摘がありました。
今回から,2巡目の報告に入ります。そこで,今後の報告で最低限示すべきポイントを以下に提示します。
・現状分析,問題点,自分の立場が示されていること。
・目次(章立て)が最後まで完成していること。
・その上で,自分の議論の流れを整理し,その中でどの部分が終わっておらず,終わっていない部分について今後何を補充すれば完成するのか明示できること。
以上,各自確認の上,今後の報告に生かしてください。今回,このポイントをまとめるために先輩方・原田先生・笠木先生にご協力いただきました。ありがとうございました。(UR!)
2008.11.18 | Comments(0) | Trackback(0)
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