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第22回 ゼミ論文経過報告2

今回は,交通問題に関する3つの報告が行われました。

・福岡市都心部における交通渋滞対策(上野畑)
ロードプライシングに焦点を絞り,その法的な制度設計の際の問題点を検討する内容でした。質疑の中では,そもそもロードプライシングの導入の是非や導入の必要性の判断基準については議論しないのか,法形式の問題はどの程度の意味があるのか,法律でロードプライシングを導入した場合にはどうなるのかといった質問が出されていました。

・ツアーバスの功罪(加藤)
従来のバス事業が,収益性の高い高速バス事業の収益によって不採算のローカル路線を維持する内部補助の方式を採っていたのに対し,ツアーバスは不採算部門を持たないために競争条件が平等になっていないことが指摘されました。報告者としては,高速バスに関する規制をツアーバス規制並みに緩和した上で,不採算部門についてはコミュニティバスなどの別の手段で維持することを考えているようです。これに対しては,ツアーバスの安全面での規制は現状のままではよくないのではないか,コミュニティバスによる路線維持は本当にうまくいくのかといった意見が出されていました。

・航空自由化(栄留)
前回とは方向が変わって,国際法的なしくみ(シカゴ=バミューダ体制)にも検討の対象を広げた上で,航空自由化の是非を問う方向での報告がなされました。質疑の中では,航空自由化の意味が議論の文脈によって異なっていることや,運賃の問題と路線の問題とを分けて議論した方がよいのではないかという点が指摘されていました。

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