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第10回 当事者訴訟

今回は公法上の確認訴訟をテーマに,在外国民選挙権訴訟について報告が行われました。この判例は,平成16年の行政事件訴訟法改正によって明示された公法上の確認訴訟について判断し,また国会の立法不作為について国家賠償法上の違法を認めた点でも重要なものでした。報告班は反対意見や補足意見にも触れ,論点を丁寧にひろっていました。

先生方からは,本判決は行訴法改正により使われるようになった確認訴訟の訴訟要件が示されたことについて大いに意義があるとのお話がありました。また,本報告については,大きな題材に加えてディテールの部分にまで言及していた点が良かったと好評でした。判決の裏事情にも触れた杉原則彦さんの解説・報告も紹介していただいたので,ゼミ生は是非読んで理解を深めてほしいです。

今回も多くの論点がある難しい判例でしたが,わかりやすくまとめられていてとても参考になりました。来週も質の高い報告ができるように頑張りたいと思います。(上田)

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