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第10回 年金一元化・年金改革(2)

今回は,年金に関係する政治家や中央省庁の利害関係の問題や,年金改革のあり方について議論しました。今回も1日1発言が達成できました(原田大樹)。

《中柴報告》
『年金をめぐる政治家・官庁の利権』
〈もくじ〉
1、年金の歴史
2、年金の運用について
3、議員年金
4、考察
中柴君は出来上がった時点での年金制度自体に問題があるというよりも、むしろ時間の経過に伴う社会の変化(デフレなど)に対する制度の見直しを怠ったことに問題があるのではないかと主張していた。また官僚や政治家が悪いことを出来ないよう、法律を作って規制をかけたり、監査委員を設置するなどの対策を模索していた。
〈議論〉
主な論点は
・2001年以降の年金の運用に対する質問
・議員年金について(政治家は優遇されているのか否か。政治家は退職金がないので その代わりとして年金が支給されるならば、優遇だとはいえないのではないか、という意見も。)
・「官僚や政治家が悪いことを出来ないよう、法律を作って規制をかけたり、監査委員を設置する」とあるが、法律や政策の作成はそのような政治家や官僚たちが行うのに、どうやって規制するのか?自分たちの都合の悪い法律は作らないのでは?
などである。
今回の議論は官僚や政治家の悪事をどうやって規制するか、みんなで考えた。(オンブズマンなどの意見が出た)また、質問に対して報告者だけでなくゼミ生が答える場面もあり、なかなか濃密な議論だった。
〈感想〉
「社会の変化に伴って制度を変えていく必要がある」という中柴君の今回の主張だが、確かにそのとおりだと改めて思った。このことはものすごく当たり前のことだけど、ゼミで「年金制度の○○が問題だ!」など、細かいことばかり考えてきていたせいか、大まかな流れにおける大前提を見失っている自分に気が付いた。今、この時代の年金制度としては何が必要なのか、そこから改善策を打ち立てなければ…!また、先生は中柴君の週刊誌などにだまされていない視点が◎と褒めていらっしゃった。私は結構情報を鵜呑みにしてしまうので、気をつけなければなぁと思った。(野村真弓)

(報告)
 藤田さんの報告は「年金一元化と衆参合同会議」であった。内容としては、
1.年金一元化の取り入られた背景
2.年金一元化のあゆみ
3.今後の更なる年金一元化の意義
4.衆参合同会議とさまざまな年金一元化案
5.年金一元化の弊害 
6.考察
であった。今回の報告のテーマは以前取り上げられたこともあり、一元化の意義と弊害に重きを置いていた。特に納税者番号制度にも代表されるように自営業者の所得の正確な捕捉が難しく、一元化に待ったをかけている部分があり、年金不信からも来る年金未納の問題もそれに拍車をかけているということであった。

(感想)
 年金一元化の話は、各自がテーマに掲げる論点の中で一番人気ということもあり、内容が重複しているところがありながらも、個性というか自分の論点をきちんと押し出しているところがあった。僕自身、年金一元化の方法というテーマを取り上げて報告をしなくちゃいけないので、見習うべきところだと思う。というより、今回の報告も含めて一元化の発表で残されている勉強すべきポイントを見つけるのが何というか厄介だなと、難しいなと思う。個人的な話ですけど。(佐々木一成)

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