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第11回 契約締結強制

今回は志免町給水拒否事件を取り上げました。
将来の水不足を理由に給水契約の締結を拒否できるかが論点となりました。給水規則の法的性質をどう解釈するかについては,難しい問題なので結論を出すことはできませんでした。また,聞きなれない用語が出てきたので,報告の際にはこれらの用語の説明が必要です。
前期のゼミも残り少なくなりました。残りの報告者はしっかり準備をしてよいゼミとしましょう。他のゼミ生も後期の論文の準備を始めておきましょう。(松井)

第10回 品川マンション事件

今日は品川マンション事件について検討を行いました。行政指導をしていることを理由として建築確認を留保できるのかが争点でした。議論においては,「真摯かつ明確」な意思表示の意義などについて熱い議論が交わされました。都市計画を重視する立場や,法律による行政(法治主義)を重視する立場,マンション業者の立場など,さまざまな立場に立った場合の見解の違いなどにも触れられ,考えさせられました。
前期の報告もあと残りわずかとなりました。最後まで頑張りましょう!!(ほうく)

第9回 判断過程の統制

今回は,呉市学校施設使用不許可事件を取り上げ,行政裁量の司法的統制の在り方について議論しました。
「裁量濫用型審査」や「実体的判断代置」など,今まで学んできた裁量統制の手法について再び深く考え直す機会となりました。また,原田先生のコメントから,裁判所と行政の力関係をどう考えるかによって,どの判断枠組みを使うかが異なってくるのではないかと考えました。行政裁量の統制に関する裁判所の考え方が曖昧ではないのかという疑念も生じ,改めて難しい問題であることを実感しました。(松井)

第8回 伊方原発事件

今日は伊方原発事件がテーマでした。この判決は専門技術的な裁量について裁判所の審査がどのように行われるのか,あるいはこの判決をどの審査方式と位置づけるのか,ということについて議論が分かれました。また今回,行政裁量の意義,裁量統制方法の分類,民事訴訟法の知識(立証責任)など,基本事項の理解が不足していることが明らかになったので,きちんと復習しておくべきだと感じました。
来週は自分が報告で,かつ,再び裁量論がテーマとなるので,がんばります!(ほうく)

第7回 委任立法の限界

今回はサーベル登録拒否事件がテーマでした。法律を解釈する際に,法律の制定経緯を重視して解釈するか,法律の文言に忠実に解釈するか,どちらの立場に立つかによって意見が分かれました。これは,今回争点となった銃刀法14条は,法律の制定経緯や立法者意思が法律の条文上ではなく規則の条文上に反映されていたためだと考えます。
また,今回のテーマであった「委任立法の限界」がどこまでか,という論点についてはあまり議論されませんでした。何が問題となっているかを常に意識して報告の準備をし,議論百出するような結論を考えましょう。(松井)

第6回 成田新法事件

今日は成田新法事件がテーマでした。今回から2周目ということで,熱のこもったレジュメのもと内容も広範囲にわたる報告でした。
ゼミでは,憲法31条の手続保障が刑事のみならず行政にも及ぶのか,その論拠はなにか,また,成田新法事件において緊急性があったかなどが議論になりました。報告者の議論に対抗していくのは大変ですが,報告者以外のゼミ生が鋭い疑問をしていくことが重要だと思いました。また,たまには報告者の中で意見(私見)が異なっている,という報告も面白いのではないかと思いました。
次回は委任立法の限界論がテーマですが,しっかりと予習をして臨もうと思います!(ほうく)

第5回 消滅時効と信義則

今回は在外被爆者健康管理手当不支給事件を基に,消滅時効と信義則について議論しました。
判決には賛同できるものの,その根拠付けをどうするかが難しく,判決文からも読み取ることが困難であったため,論点がつかみ辛い事案でした。法律による行政の原理と信義則のどちらを重視するかという問題について,市民側の事情の評価という点で意見が分かれました。
今回で全員が1回目の報告を終えました。3年生の報告の出来が良いので,4年生として2回目の報告をよりよいものに出来るよう気を引き締めて臨みたいと思います。(松井)

第4回 平等原則

今日は高根町簡易水道事業給水条例事件がテーマでした。報告者は水道料金などについて直接役所にメールを送って情報を集めるなど,熱のこもった報告でした。ゼミでは平等原則をどのように適用するか(地方自治法か,水道法か)について最も熱く議論がなされました。
次回は自分が報告なので議論に耐えうるようにしっかりと準備して望みたいと思います!(ほうく)

第3回 緊急の措置

今日は浦安ヨット係留鉄杭強制撤去事件を題材にして議論しました。事案の構造が複雑だったことから論点が多かったため,議論が長引いてしまいました。改めて行政法のフィールドの広大さを痛感しました。
また,議論が本題になかなか入れなかった点は,報告者として反省しなければならないと思いました。もっと準備をしっかりして,レジュメで論点を明確に示す必要があると思いました。
次回は3年生だけによる報告です。どんな報告になるか楽しみにしています。(松井)

第2回 法律による行政の原理

今日は本ゼミ初の報告が行われました。テーマは法律による行政の原理で,旭川市国民健康保険訴訟を題材に議論が行われました。
保険「料」と保険「税」とはどう違うのか,憲法84条(租税法律主義)は直接に適用されるのか趣旨が及ぶにとどまるのか,という点が争点となりました。そこでは保険料が保険税となるに至った経緯,反対給付の意義,社会保障の特質などが報告されました。これに対して,両者に本質的な違いはないのではないかなどの指摘がなされ,活発な議論が展開されました。

我々3年生も先輩たちに負けないように議論に参加していきたいと思います!!(ほうく)

第1回 ガイダンス

2009年度のゼミがいよいよ始まりました。顔合わせ,役員決め,報告の割り当てなどを行いました。
早速,来週から報告が始まります。準備をしっかりして,よい報告ができるようがんばりましょう。(松井)

第27回 論文発表会

今日は夏休みから作成してきた論文の発表会が行われました。

これまでたくさんの指摘を受けて,個性豊かな論文になっていると思います。

最近は体調不良による欠席者も多かったですが,欠席者なく,よかったです。(三戸)

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第26回 論文経過報告⑦

今回は,地区計画訴訟の今後について,報告がありました。

地区計画において,確認訴訟による救済の可能性について考察した後,平成20年9月10日の最高裁判決における事業計画決定に対する処分性拡大の動きから,取消訴訟による救済の可能性を検討するとのことでした。これに対し,地区計画自体,数が少ないにもかかわらず,事後救済について考察する意義はあるのか,確認訴訟でも救済できる可能性がありながら,取消訴訟について考察する理由とは何かという指摘がありました。他にも,確認訴訟に対世効がないなら,訴訟に住民参加させるという手段があるのでは,という意見もありました。

最近は,本当に体調を崩してゼミを欠席する人が多いです。今回が最後の論文経過報告でしたが,突然の体調悪化により,もう一人の報告者が欠席する事態となりました。来週は,論文発表会で,そして最後のゼミとなります。次回はゼミ生全員が出席出来たら,と思います。残り1週間となりましたが,頑張りましょう。(UR!)

第25回 論文経過報告⑥

今日は自主ゼミが行われました。
報告者は3年生と報告欠席者の計7名です。

「マンション紛争防止のための事前規制」では,扱う問題が専門的なので,丁寧な説明を取り入れ,全体の構成もわかりやすくすべきとの指摘がありました。

「第三者機関の有用性」では,論文の内容を変更する可能性があるということで,論文の方針について話し合いました。基本的な枠組みは従来どおりに進めるとのことです。

「自転車交通の規制と保護」では,問題点の解決策として提起された免許制度のついて話し合われました。

「環境対策とその有効性」では,現在の論文では現状分析で終わっており,おわりにに書かれた自分の意見を第3章で広げる必要があるとの指摘がありました。

「保健所と動物保護」では,第5章まで書かれているので,第1~3章を一つにまとめ,現状分析では問題点と自分の立場を明確に,という指摘がありました。

「原子力発電所と住民参加」では,現状分析を中立的な立場から,具体的事例を用いて行うべきとの指摘がありました。

「裁判員制度における上訴の問題」では,形式上の統一・わかりやすい構成について提案がありました。

論文提出期限まであと約1週間です。寒くなってきたので,健康に気をつけて,ラストスパートでがんばりましょう。(三戸)

第24回 論文経過報告⑤

あけましておめでとうございます。

今回は,公的医療保険への民間保険参入の可能性,財政健全化法の影響と課題についての経過報告が行われました。

公的医療保険への民間保険参入の可能性については,疲労している公的保険制度に代わり,民間保険を参入させ競争原理を導入すべきとのことでした。これに対し,なぜ民間保険の参入の必要性があるのか,社会保険にはどのような問題点があるのかという点に議論が集中しました。そして,日本の制度の長所と短所を挙げ,外国の事例と比較すべきではないかという指摘がありました。

財政健全化法の影響と課題については,地方財政悪化への対策として導入された財政健全化法の影響として,各自治体に財政縮減の動きが拡大していることを示しました。これに対し,総合計画とマニフェストの連動の仕組みについて,より明確に示すべきとの意見がありました。また,収支の透明性という論点に絞り,今後構成していくべきとの指摘がありました。

今回は,新年最初のゼミでした。体調不良による欠席者が続出しましたが,オープンゼミに多くの2年生が参加してくれたため,大賑わいとなりました。3年生の補充報告を含め,論文経過報告も残り2回となりました。皆さん,体調管理に気をつけて頑張りましょう。(UR!)

第23回 論文経過報告④

今回は「特許制度における早期審査・審理制度について」の論文構想報告が行われました。

特許制度において用いられている早期審査・スーパー早期審査についての説明が主で,制度についての質問等がありました。先生方からは,特許を得る過程でどのような利害関係があるのか,特許の機能や特許料についてもわかりやすく述べるべきとの指摘がありました。また,事前手続・事後手続のバランスを考えるべきとの指摘もありました。

今回で年内のゼミ活動は終了しました。皆さん,よい年末をお過ごしください。(三戸)

第22回 論文経過報告③

今回は,環境対策とその有効性,保健所と動物保護についての経過報告が行われました。

環境対策とその有効性に関しては,リユースやリサイクルを中心に取り組み,特にペットボトルのリサイクルシステムを安定させるためには,国内でのペットボトルの再商品化が必要であり,ペットボトルの海外流出を防ぐために分別回収の費用を事業者が負担すべきであるとのことでした。これに対し,費用を負担してでも再商品化しようとする事業者は果たして存在するのか,まずは自治体でリサイクルしやすいような分別を行うべきではないかとの意見がありました。また,いきなり地球環境という大きな話題から入るのではなく,身近な問題から入るべきだという指摘がありました。

保健所と動物保護に関しては,行政と民間が協力して動物保護の普及・啓発を行うことで,動物の安易な飼育と,その放棄を抑制し,またマイクロチップを使用することで飼主の占有者責任を明らかにすべきとのことでした。これに対し,マイクロチップを野良猫に埋め込むことは難しく,殺処分数はあまり減らないのではないかとの指摘がありました。また動物愛護管理法が改正され,動物取扱業に対する規制として,届出制から登録制に変更されたとのことでしたが,動物愛護管理行政の適正化のためには許可制の導入を検討すべきではないのかとの意見がありました。

今回で3年生の2巡目の報告が終わり,次回からは4年生の報告が始まります。3年生に負けないよう,しっかりと準備を整えて報告に臨みましょう。また,3年生は,補充報告に向けて気を抜かずに頑張ってください。(UR!)

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