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第3回 専門技術的裁量
今年度,広報委員を務めさせていただきます,3年の中山です。よろしくお願いいたします。
今回の第3回ゼミは「伊方原発訴訟」についての,判例報告が行われ,特に「専門技術的裁量」の部分を中心に議論が交わされました。科学技術の審査にどこまで司法が介入するか,という難しい問題で,報告者も含めてゼミ生の多くが,どこかすっきりとしないものを感じていたのではないかと思います。
大脇先生からも,「この判決はしっかりと読めば読むほどすっきりとしないものが残ってしまう難しい判決だ」とのご指摘をいただくとともに,伊方原子力発電所自体についての簡単な解説もしていただき,東日本大震災・福島第一原発事故を経ての現在の司法の姿勢の説明などもしていただきました。村上先生からは,原審も含めて判決を見ていくことの重要性,高度に政治的な判断をも内包する原発問題を裁判官に委ねることの難しさ,などのご指摘を頂きました。
私は今回,報告班の一員として報告にあたったのですが,非常に根深く複雑な問題を孕んでいる,非常に難解な判決だと感じました。準備も報告もオンラインで大変なことも多かったですが,4年生のサポートを受けながらなんとかやりきる事ができました。(中山)
2020.05.26 | Comments(0) | Trackback(0)
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