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第6回 部分公開
今回は部分公開をテーマに,大阪府知事交際費事件が取り上げられました。本件は,大阪府の住民Xらが大阪府知事Yに対し,Yの交際費についての公文書公開を請求したところ,一部文書の非公開決定を受けたためその取消を求めたものでした。報告を受け,交際とは何かという点や,情報の個別の内容によりどう公開・非公開の線引きをするか,といった独立一体情報論の有用性等が議論となりました。
報告後,田代先生からは本判決が独立一体情報論をとるべきと主張する狙いについて,大脇先生からは黒塗りばかりの開示決定を行う行政側の心情に関して,村上先生からは情報の単位を客観的に統一できるとした点などの,本判決における疑問点に関してお話がありました。
今回は3年生のみの報告でしたが,文献の数や論点が網羅的であったことなどが高く評価されていました。私も同じ3年生として大いに刺激を受けられました。(志水)
2019.05.21 | Comments(0) | Trackback(0)
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